物色日記−2003年4月

  4月30日
▼先月末のジョイントコンサート(詳細はそのへんの時期の日記参照)が未だ尾を引く今日この頃、何次会目かの打ち上げが栄にて。(明言してませんが昨日もそのようなものです。だって一応不特定多数に読まれてもいいように書いてるから、ちょっと気恥ずかしいんですモン、集まってパフェ食らう会なんて!)店員の不可解な要領の悪さを明瞭な日本語で何とかクリアしながら、終電で、病みあがりで、と徐々に人が間引かれていく中、ユルーく長居。何とこれが今年の連休最後の行楽でした。まだ始まったばかりなのに!というか、SOHOワーカーの私に連休も何もありませんので。

▼寄るつもりでもなく本店の前を通りかかったら何やらリコメンド棚が満杯で、これはチェックせねばと立ち寄ったところ、来ました!信じ難い本日の収穫OWEN「NO GOOD FOR NO ONE NOW」(昨年リリースの2nd!)、PINBACK「BLUE SCREEN LIFE」(ロブ・クロウ!2nd!)、THE POSTAL SERVICE「GIVE UP」(デスキャブのベン君の新ユニット、今年リリース作!!)、HERO OF A HUNDRED FIGHTS「HERO OF A HUNDRED FIGHTS」(404発激ケイオティックポストコア!)。今日もスゲーのをありがとうございます、と店長中井さんによっぽどお礼を言おうと思いましたが、私のシャイネスがそれを阻みました。あかんなあ。

【只今のBGM:OWEN「NO GOOD FOR NO ONE NOW」】


曲と曲がつながっていたりアルバムに一貫して現れるテーマのメロディがあったりした前作と比べて、随分とノーマルなSSWスタイルに落ち着きました。和み系です。しかしこの人はどういう形態を取ろうと、拍子はみだし気味のアルペジオと軽く歌い捨ててしまわないメロディラインという個性は不動ですね。逆にそれをどういうフォームでやるのかというところにひとつ、聴く側も恐らくやる側も、楽しみを見出している気がします。切々と唄ってる割にやたらとfuckを連発するのがちょっと面白い。

  4月29日
▼甘味と、ハードロックは、定期的な補給が必須。あなたが人ならば異論はないでしょう。だがしかしハードロックカフェーって奴ぁ、3時間以上居座ってもハードロックがALICE COOPERとWHITE SNAKEとQUEENSRYCHEの計3曲しか流れねぇちゅう点では、チョイといけすかンかったりもするんだな。だから今すぐ、夜の11時回ってるけど今すぐVIBEに電話して、昔使ってた"Turbo Lover"や"Sister Christian"や"Summertime Girl"のクリップを安く払い下げてもらっとくれ、名古屋店の担当氏よ。いや、この「傲慢お願い系」路線もそろそろ飽きられる頃か。テツ&トモでさえ頑張って新ネタを披露する時代ですから。(新聞の見出しで見ただけだからどんなネタなのかは知りませんが。)収穫はなし

▼近頃急にヨボヨボヨボヨボしていたゴンちゃんは、やっぱり一時的に調子が悪かっただけみたいで、昨日あたりからちゃんとおやつもねだるし散歩もトコトコと歩いてくれるようになりました。全国数人のゴンちゃんファンの皆様、お騒がせ致しました。

▼誰も興味がないミキシング日記を。たかだかEQのバランスを取るのにどうしてここまで手間取っているのか、初期犬録音リリース諸作とのプロセスの違いを思い出してみたらば、当時はブーストひとすじで、欲しい帯域はそれこそQが1.0の+12dbくらいガンガン上げていたのに対し、最近はそれを自粛してカット中心でいこうとしているため、ロウミドルを切って明るくするつもりのところを、ヘタにやって軽くしてしまうわけなんですな。加えてギターやベースの録音の段階での音作りもいい加減だったから指標にすべき音もなく、暗澹としたところを手探りであーでもないこーでもないと試みているという具合であろうということになりました。皆様もカットのし過ぎには注意しましょう。(昔9時56分から東海テレビでやってた「エイデンシアター U-GATTA」が大好きだったのですが、あの夫婦漫才師は何ていう人達なんでしょう?)

【只今のBGM:RED GARLAND「GROOVY」】


名作と誉れ高い57年録音作。アゲアゲ&ブルージーな曲でかためてあります。が、いかんせん睡眠不足気味なので乗るに乗りきれん…!元気なときにまた聴かねば。

  4月28日
▼地下鉄よさらば!一昨日をもって定期が切れて、これからワタクシ、自転車でどこまでも行く男になりました!(※市内に限る。)鶴舞線も名城線も何のその、駅があろうがなかろうが無料で途中下車し放題、終電時刻は無限大!そして今まで地下鉄と自転車の合わせ技で40分ほどかかっていた名古屋大学山の上音楽練習場まで、1時間強で行けるようになりました…!!自転車で走りやすい抜け道を探すのも面倒なので、広小路通をゾロゾロ歩く人は後ろに目をつけて下さい。んで地球は名古屋市への降水を当面控えて下さい。収穫はなし

【只今のBGM:なし】


  4月27日
▼最近、隣家の2階の外壁にハトが巣を作ろうとしているらしく、更に自室の窓からすぐ見えるウチのベランダが彼の中継地点に使われているようです。運搬中の木の小枝をくわえたままポケーッとひと休みしているところに時々目が合って、キョトッ!とした表情がなかなかカワイイんす。収穫はなし

【只今のBGM:KOURGANE「HOMME LIBRE, TOUJOURS TU CHERIRAS LA STEPPE」】


随分前にサウンドベイのシングルコーナーで300円くらいで見つけた、CHEVAL DE FRISEと同じSONOREからフルアルバムを出していたフランスのバンドの3曲入りEP。ポストロックというよりはレコメン系フュージョンプログレという感じの、管楽器を交えた妙ちくりんな世界を展開。曲は基本的に変拍子、ヴォーカル氏はGENESIS時代のピー・ガブばりに拍刻みで声色をコロコロ使い分け、AREAかMAGMAかという場面もしばしば。フランスはやっぱり絶対どうかしてるな〜。

  4月26日
▼というわけで今日からのブラザー栄ビルでのセールに、開場15分遅れで走って行ったのに見事に何もなく、これで帰るのも冴えねェ話だと、その足で本店へ。入った時に流れてたBGMがBUGGLESの"ラジオスターの悲劇"でオッと思って、楽しく物色していたら途中突然ベーボボベーボボベベッベー、とFARAQUETのアルバム1曲目"Cut Self Not"にクロスフェイド!あぁデヴィン・オカンポ氏は早く復活してくれよ。で本日の収穫ROBERT WYATT「THE END OF AN EAR」(70年ソロ作、エルトン・ディーン他参加)。

▼D-12をお持ちの皆様、ゲートにエフェクト音と原音の比率を変えるところがあるのをご存知でしたでしょうか?私は購入3年目にしてようやく気付いて、バスドラとスネアに気持ち悪くなくゲートをかけられるようになりました。今回の麦々は録音(マイキング、音作り等)が失敗だったせいで、それを誤魔化そうとああだこうだやってるうちに色々と賢くなったような気がします。いや、説明書よく読んどけば良かっただけの話なんですが…

【只今のBGM:GOGOGOAIRHEART「GOGOGOAIRHEART」】


VINYL COMMUNICATIONSというよく知らないところのリリースで、作風も思っていたのと余りに違うのでAMGで調べてみたら、やっぱりちゃんとサンディエゴのGOGOGOAIRHEARTでした。こんな変な名前で同名異バンドなんかいるわけないわな。内容の方はかなりエクスペリメンタルな暗めのダブパンク。相当本格的に研究したらしく、遡ってもろCAN、もろ初期KRAFTWERKな曲もちらほら。ところでAMGによると最近のこのあたりの一連の人々は、向こうじゃ「ディスコパンクリヴァイヴァル」と言われてるそうです。日本だったらトシちゃんやマッチのフォロワーがドサドサ出てきてるような感覚なんでしょうかね。

  4月25日
▼中古CDを一日で30枚買ったことがありますか?私はあります。手持ちのCDを一度に127枚売ると決めたことがありますか?私はあります!完了したはずの裁判が今日にも少し持ち越してしまって、最終的に90枚どころでは済まずにさっき書いた枚数を手放すことになりました。あれ持ってるからこれもOKか、みたいな身のない買い方をして、あっという間に平積み最下層行きになるCDが今までは沢山あって、今回はそういうのを一掃したので、これを機に買い方も洗練していきたいと思います。収穫はなし。明日からブラザー栄ビルでまたセールが。

【只今のBGM:MUDHONEY「PIECE OF CAKE」】


ほぼグランジの文脈でしか語られない筋金入りグランジャーの92年作。今聴くと意外と「あ、ポストパンクね」という感じのわかりやすさがあるもので、普通に良かったりします。あと10年くらい経つとこういうのも一回りして今のニューウェーブブームの如く流行るんでしょうか。それにしても、ちゃんと頭使って曲作ってるっぽいしチューニングだって出来てるのに、こういう人達、当時のメタルミュージシャンにはムチャクチャ言われてたもんですなあ。

  4月24日
▼今日は4〜5時間に及ぶ大・売りレコ裁判を行いました。先日の棚整理のときに勝るとも劣らぬ葛藤の末、過去最大規模の約90枚のCD達が放出されることに。次の持ち主の所では棚の肥やしになんかならないで、大事に聴いてもらうのだよ。

収穫はなし。練習後に珍しくすかいらーくに行ったけど、やっぱりファミ・レスの費用対効果には納得がいかない。でもドリンクバーのアイスカフェラテは良かったな。2杯飲んだ。

▼最近の東海地方、雨降り過ぎ。坂道エリアの自転車ライダーにはちと難儀ですて。

【只今のBGM:なし】


  4月23日
収穫はなし。サークルの新入生歓迎ライヴ当日でした。既に追い出され済みの身で歓迎も何もないわけですが…。3月はじめにライヴを見て強烈にコピーしたくなったQ AND NOT Uがやれたのでとりあえず満足です。手首はそれなりに鍛わったけど右足が全然持久しないという新たな課題を克服せねばならない。家の自室が2階にあるのでドスドスと音を立てて練習するわけにもいきません。静か〜に、サイレントリィに、ドラム用の脚の筋肉を強化する効率的なトレーニングはないものでしょうか?ゴンの散歩に夜出掛けたとき、道路でこっそり片足で跳ねてみたりしているんですが、ゴンがその音を気にしてオチオチ用も足せねーよ、という感じっぽいのであんまりよろしくないようです。

【只今のBGM:HAMPTON HAWES「VOL.3, THE TRIO」】


この作品、どの部分をタイトルとすれば良いのかよくわかりません。表ジャケには「EVERYBODY LIKES HAMPTON HAWES」とだけ書いてあって、横ラベルには「EVERYBODY LIKES HAMPTON HAWES: VOL.3, THE TRIO」と書いてあります。でネットで検索してみると、やっぱり「EVERYBODY LIKES」の部分は割愛して「VOL.3, THE TRIO」となっているのが多い。まーよくわからんけど、わしも好きよ。椅子に腰かけてノリノリで何かを聴いている様子のワニ君のジャケが秀逸で秀逸で、動物ジャケ好きにはたまりません。んでピアノトリオ好きのバップ好きですから、もう言うことなし。曲もいいし録音もいい(ベースの低音が特にズルンとヌケてきて良い!)。とりあえず巨匠とされてる人の作品は聴いとくかと大量にCDを購入して、それほど好みの感じでもなかったりすると、何でジャズ聴いてんだろうと疑問に思うことがありますが、たまにこういう全肯定系の人がいるからそれを探しとる訳なんですな。

  4月22日
収穫はなし。一日に何度も鼻をかむにつけ、ああこの時期、製紙会社は儲かってんだろうなあ、むしろ自分らが切った木の代わりにスギ植えて、需要の種を自ら供給してるとしたら、せちがらい世の中やなあ、とか思います。「〜につけ」なんて日本語を使ってしまうにつけ、THE POLICEの名曲"Every Breat You Take"の訳詞が全編「君が息をするにつけ、行動を起こすにつけ、束縛を断つにつけ、歩みを進めるにつけ」てな調子で訳されていて滑稽ですという話を思い出します。から揚げに塩コショウをつけ、目玉焼きに醤油をつけ、ささみに梅肉をつけて食うのはどれも理解出来ない。

【只今のBGM:ILLIUM「PAINT BY NUMBER」】


HEFTYリリースの王道ポストロックバンドの99年作ミニアルバムです。久々にポストロック以外の何物でもないという感じのやつを聴いた気がします。流れ的に新しいからとかそういう理由は置いといて、普通に好きですなあ。ビブラフォンとかサンプリングの類は一切入ってないトリオ演奏でなかなか潔い。HEFTYらしく潔癖感は強烈です。

  4月21日
▼感染元が明らかに判っている風邪って腹が立ちませんか?というか、姉にうつされた風邪に腹が立ちます!早よ嫁に行け。収穫はなし。今日は昼間それなりに暑かったくせに夜寒くて、夕方頃から大学の部室でバンドの練習をしていたら、帰る頃には温度差で窓ガラスが曇ってました。エモい。そんで、薄着で来たから外は寒かったなァ。近頃は何だか気候の話ばっかりしてますが、それだけ話題性のない生活を送っているので。現在の最大の関心事は、ゴン(今年で15歳か16歳、柴)のヨロヨロ具合に拍車がかかってきていることです。散歩とか大変なんす。

【只今のBGM:なし】


  4月20日
収穫はなし。小ネタもないなぁ。「えーっないのーっ」とダダをこねたって、コネタって、駄目ですよ。

【只今のBGM:PAUL RODGERS「CUT LOOSE」】


83年のソロアルバムなんていかにもいい具合にダメになってそうだと思って買いました。その通りでした。こういう根が昔気質な人が、80年代に入ってメインストリームにかぶれようとして微妙に失敗してるアルバム(大敗しちゃってるのはやっぱり無理ですが)って、好きなんですわ。この塩梅はこの時期だけのものですからね。で意外なことに、全パートをこの人がやってるらしいんです。ギターはBAD COMPANYでも弾いてたけど、今回はドラムも、キーボードも。こりゃ珍品としても価値がありますね。まー何がどうでも、この人のこの(気張った時でさえ)優しい発声が好きなので、歌さえショボくなってなければ問題ないんですけど。

  4月19日
収穫はなし。同志の皆様、ここ最近花粉がまたツライと思いませんか?今飛んでるのは何花粉なんでしょうね。「同志」という字面を見てジョン・アンダーソンのハイトーンが聞こえてきた人は病気。

▼モスバーガーのセットメニューが充実してきた今、ケンタッキーのお得感というのも微妙になってきた気がします。「名大中央食堂に勝るものなし説」(この日記にクドクド登場している中央食堂ですが、学外者の方でも利用しようと思えば難なく出来ます。年齢も関係なし。バナナ四ツ谷店にお越しの際はどうぞお気軽に!)が身近で着実に伝播しつつあるらしく、それは良い事だと思います。先月あたりから、バンドの練習後にゴハンというパターンが大変多いので、本山駅界隈はそろそろ変わり映えというものを見せてもらいたい。すがきやでもいいから。

【只今のBGM:THE MODERN JAZZ QUARTET「DJANGO」】


こりゃーいかにも日本人好み!私もかなりイケます。ビブラフォンバリバリで無管な上、アンサンブル重視で調性的にもとても親切なので、THE DYLAN GROUPとかALOHAにビブラフォン反応耳を仕込まれてる人なら(いや、別にそれらを知らんでも)スンナリ楽しめるでしょう。やっぱり50年代好きッス。しかしこういうシンボリック(?)なジャケはLPサイズで見たいもんです。

  4月18日
▼スニーカーソックスどころかTシャツ1枚でもまだ暑いような気候になって参りましたね、どういうことでしょうか!今日は早速散髪に行ってきました。件の「AT ONE」は全然混んでなくて、佐々木倫子の漫画は読めず。あまりに天気が良かったから自宅から自転車で行ったわけですが、そうなると本日の収穫、名駅店でRIVAL SCHOOLSONELINEDRAWINGのスプリット「RIVAL SCHOOLS UNITED BY ONELINEDRAWING」、DANIEL JOHNSTON「CONTINUED STORY + HI HOW ARE YOU」、BILL EVANS「PORTRAIT IN JAZZ」、BUDDY RICH BIG BAND「BUDDY & SOUL」、サウンドベイ上前津でPAUL RODGERS「CUT LOOSE」(83年)、BOB JAMES「ONE」、THE MODERN JAZZ QUARTET「DJANGO」、FILE-UNDERでLABRADFORD「FIXED:CONTEXT」、SILVER JEWS「BRIGHT FLIGHT」、RETSIN「CABIN IN THE WOODS」(タラ・ジェーン・オニール)、CHRIS LEE「PLAYS & SINGS TORCH'D SONGS, CHARIVARI HYMNS & ORIKI BLUE-MARCHES」、栄店でILLIUM「PAINT BY NUMBER」、GEL「-1」、本店でFRICTION「BLURRED IN SIX」(BRAIDのメンバーが在籍したエモ黎明期重要バンド!)、SPEEDKING「THE FIST AND THE LAURELS」(TIGERSTYLEからの全曲集)、ジャズ・シンでWYNTON KELLY TRIO - WES MONTGOMERY「SMOKIN' AT THE HALF NOTE」、ROLAND KIRK「DOMINO」(ハービー・ハンコック、ウィントン・ケリーなど豪華メンツの62年作、デジパックリマスター)、HAMPTON HAWES「VOL.3, THE TRIO」。そこそこ抑え目に買ってたつもりなのに結局トータルでこの量か…。そういやFOLK IMPLOSIONの前売りチケット買いました。私はFILE-UNDERで買いましたが、普通にぴあでも買えそうです。名古屋の前座のDEER HOOF(KILL ROCK STARS)はなかなか良い感じらしいですよ。

【只今のBGM:LABRADFORD「FIXED:CONTEXT」】


MUTEからの2000年作。アルビニ録音で頑張ってます。相変わらずスローコアともエレクトロニカとも音響とも言いにくい不親切絶望ミュージックを展開。あの世のTANGERINE DREAMなんていう例えはどうでしょう。GYBE!はどうも苦手だったけどこの人達は何故か好きなんだな。

  4月17日
本日の収穫、久々の四ツ谷店でRAY BARBEE「TRIUMPHANT PROCESSION」、KENNY BURRELL「MIDNIGHT BLUE」とHORACE SILVER「SONG FOR MY FATHER」をともにRVGリマスターのスリップケース入りで。

▼ココイチには何度となく行くのに「オクラと豆腐」と「ロースカツ」以外の新規開拓が出来ません。

▼TVドラマ版「動物のお医者さん」の第1回をまだ見てなくて、ビデオに録ってあるのを後日じっくり堪能しようと思っています。チョビが原作にそっくりだというもっぱらの評判ですが、原作でそれだけ描き込んでいた佐々木倫子の方も偉い。むしろ佐々木倫子こそ偉い気もします。サウンドベイ上前津のすぐ隣り、男性のカットを2800円でやってくれる行き付けの美容室「AT ONE」の待ち合いスペースに佐々木倫子の別の漫画が置いてあったから、今度店が混んでる時間帯に行ってガンガン読んできます。

【只今のBGM:RAY BARBEE「TRIUMPHANT PROCESSION」】


鳥のマークが愛らしいGALAXIAリリースの、マニーマークやトミー・ゲレロとSEA TIGERとかTHE SORTSとかの間をいくような(ちと苦しいですが)、ループドラムに達者なギターやゲスト奏者のサックスなんかが乗ったりする、ポスト・ポストロックともいうべき気楽かつノレるインスト作品。目新しさはもはやあるのかないのかよく判りませんが、とてもオープンマインデッドな感じで、シノゴノ考えるより先に素直に肯定してしまえる音です。よく知らずに試聴して買ったけどこりゃ大当たりだな。

  4月16日
収穫はなし。くるぶしまでしか長さがない靴下で夜自転車に乗っても全然寒くないような気候になって参りました。春ってのはツカミに欠けるところがありますが、何だかんだで一番平和に過ごせる季節だと思います。夏の熾烈さももうすぐそこですね。そこからの開放の喜びと一抹の寂しさが突然いっぺんに訪れる秋が、私は一番好きなのですが。冬は日が短くて少ししか生きなかった気がするからちょっと嫌。

▼結局今年も出演することになってしまったサークルの新歓ライヴの練習のため大学へ。QUEENS OF THE STONE AGEのコピーでギターヴォーカル、先日ライヴを見たばかりのQ AND NOT Uのコピーでドラム担当。聴き慣れた曲が目の前にあるってのはいつでも楽しいもんです。その練習に向かう道で、カラオケ屋の前に座り込んで談笑する高校生男子が、会話の中で「最悪だ。『いとわろし』だ」と言ったのが聞こえて、オー高校生!という感じで良かった!というか古語ってこうやって日常の中にサラッとあってほしいと思いませんか?そうすれば"仰げば尊し"の歌詞を「今こそ別れ目?」とか勘違いすることもなく、自分が解せる「粋なるもの」がガバーンと増える訳っすよ、素晴らしくないすか?実はこの日記も、出来ることなら全部擬古文で書けたらいいとまで思ってます。(いや、今日初めて思いました。)高校ん時もう少し真面目に勉強しとけば良かったな。

【只今のBGM:BONNY BILLY「MORE REVERY」】


ウィル・オールダムの別名義EPです。リリースは意外にTEMPORARY RESIDENCEから。ちゃんと6曲も入ってるのに、かなり前サウンドベイ金山のシングルコーナーに400円で置いてあったので救出しました。全曲カヴァーで元ネタはどれもよく知らん人。多分地元(アメリカ)の海援隊とか谷村新二みたいな感じの人達なんでしょう。カヴァーとあって、いつものスローコア一歩手前の廃人フォークではないポップめの仕上がりで、なかなか聴きやすいです。ウィルさんもなかなかソウルフルに歌う人ですなあ。

  4月15日
収穫はなし。今日はミキシングの参考に、以前3枚レビュー第74回にも登場したSILKWORMの98年作「BLUEBLOOD」を使ってみました。このアルバム、エンジニアはジェイムズ・ヘイルというよく知らん人で、スタジオもエレクトリカルオーディオではない所が使われており、ミキシングのみアルビニ先生が担当というもの。比較的デッドな録音にどうやっていつもの個性を割り込ませるかがとても興味深い作品であります。結果はというと、高音を絞った激短ディレイやリヴァーブを駆使して広がりを大事にし、中低域がズボッと主役を張る、見事なアルビニサウンドに仕上がってまして、PAVEMENT直系とか言われてもなぁ…という感じの微妙に不親切な楽曲(そこが玄人好みくさくてイイんですけど)を上手い具合に引き立ててます。ベースがギターみたいに弾く曲ではバスドラが重めになってたり、オーヴァーダブなしでギターもベースもど真ん中の定位にあるモノラルまがいの曲がいきなりあったりして、ブックレットの"Mixed during a long party at Electrical Audio, Chicago"とのクレジットどおり、メンバー一同と「こんなん、ええんちゃうの」て感じで色々遊びながら作ったんでしょうなあ。エレクトリカルオーディオ録音のリヴァーブがボンボン乗ってるものや、PALACE MUSIC関連の余りに生々し過ぎるものとかは、参考CDとしてはとっつきにくくて、今まで専らJ・ロビンス先生とかの世話になっていたわけですが、このアルバムは御大のバランス感だけが抽出されてて、とてもわかりやすいです。しかし昔(RAPEMANまで)は何であんなにピツピツジョギジョギにするのが好きだったのか不思議だ。やっぱりSLINTの2nd(御大が録ったのは1stのみでしたが、2ndのプロダクションは絶賛してました)から何かが変わったんでしょうか。

 ↑と、おおかたの人が全く興味のないことを長々と書いてしまうような、何もない一日でした。天気が終始ぐずついてたのも輪をかけて良くなかった。関係ないけど松井頑張ってますね。

【只今のBGM:なし】


  4月14日
▼今日は先日引越しが完了したばかりの友人夫婦の新居を訪ねました。前々から「天才的にカワイイ、ヤバイ」と言っていた御子息・直(なお)クンは確かに、基本的に子供を好かない私から見てもかなりカワイイ方で、初対面して怯えられたり泣かれたり隠れられたりするかと思いきやめちゃくちゃ愛想の良い笑顔を一発かましてくれました。んでこっちも見返すと、照れてすぐ視線を外したりするんだな。カワイイっす。

 手土産に持っていった編集CD-Rのうち1枚、THE RODSやFASTWAY、ATTACK、HELLOISEなどを収めたやつを居間で聴いてダンナ(最近は自ら「直パパでーす」と名乗りよる)とひとしきり盛り上がると、今日やろうと思っていたというCD棚の整理をガンガン手伝い。ジャズ/メタル・ハードロック全般/ロック・ポップス(といってもガツンと揃ったJEFF BECKとSTRAY CATSとSTEVIE WONDERとかが大半を占める)/ブルーズ、と各ジャンルごとにまとめた後、それぞれをA−Z順に並べるという作業に。「JOHN NORUMはEのとこに入れますか?」とか「COLOSSEUM IIはプログレ行きかゲイリー・ムーアと一緒かどっち?」とか、普段はとても口にする機会がないような高度な会話が連発し、非常に濃密な時間となりました。直パパは途中で疲れて夕飯の料理役にチェンジ、残りの作業を任された私は持参したCDをBGMに(今思えば棚の中身のものを聴かせてもらえば良かった…)怒涛の勢いで仕事を進め、夕飯が出来上がる頃には総数約1500枚のうち9割方の作業が完了。バイト君の現物支給よろしく夫婦共作の手料理をご馳走になったあと(かたじけなかった、有り難う!)少々の仕上げをして夜9時頃やっとコンプリートと相成りました。いやー楽しかった。「お宅のCD整理、1000枚以上より請け負います」っていうバイトがあったらやらせて下さい。

 しかしこう、色んな表情を見せながら気ままに遊ぶ直クンと、それを宝のように可愛がる親二人を見てると、今まで想像でしかなかった、親としての喜びっつうものがありありと実感できて、これも人の幸せだよなあ、結婚てええなあ、と思うことしきりでありました。結婚をお考えの方がおられましたら、遊びに来た友人にこういう風に思われるような良い家庭を築いてやって下さいねぇ。出産祝いのときにあげたリンゴ型のシェイカー(振ると中のツブが動いてがカサカサ鳴るパーカッション)を直クンがかなりノリノリグルーヴィーに振りまくってくれてたので私も幸せでした。

収穫はなし。未聴CDたまり過ぎ。

【只今のBGM:QUEENSRYCHE「QUEENRYCHE」】


昔から欲しかったのに外盤が中古でちっとも出なくて、この前の藤ヶ丘バーゲンでやっと買えた一枚。彼らのぴりぴりした雰囲気が苦手という人もこれなら大丈夫です、ストレートなメロディックメタルです!ロックンロールを感じさせない純メタリックスタイルな上ジェフ・テイトのハイトーンは余りにスムースである為、無骨なのがイイのという人には向きませんが。聖飢魔IIの名曲"El Do Ra Do"がこれの1曲目を元ネタにしたものであることがわかってちょいとショック。

  4月13日
収穫はなし。有権者の皆様、統一地方選挙の投票行きましたか?広報のヘリコプターが白昼から「あなたには、選ぶ権利があります」なんていういささかヘヴィなアジテイションを執拗に繰り返してくるので、母校の豊臣小学校まで自転車をひとっぱしりさせて行ってきましたよ。この身丈になってから小学校に行くと、全てのものがショートスケールに見えてフシギな感じがします。校庭は特にビックリするくらい小さく見えるんですけど、思えば50M走のトラックを斜め(校庭全体を長方形とみたときの対角線上)にとらなきゃいけなかったくらいだから、本当にただ極小なだけなのかも知れません。

【只今のBGM:JUNO「THIS IS THE WAY IT GOES AND GOES AND GOES」】


DESOTO発、日本人が好きそうな浮遊・ギターの壁系テイストがある、ちょいとユニークなエモ/ポストコアバンドです。これの次の2001年作同様、そんなに好みじゃないけどまずまずかな?熱いには熱いですよね、という感じ。SUNNY DAY REAL ESTATEが好きでMY BLOODY VALENTINEが好きで、90年代半ば過ぎのFIRESIDE(違うか…?)なんかもちょっと好きよという人ならツボかも。ブックレット見たらやっぱりシアトルのバンドだそうで、グランジの新解釈として聴くも良し。

  4月12日
収穫はなし。バンドの練習の帰りに、ココイチのポーク300g、つまり全くのデフォルト状態のやつを実験的に、多分初めて、食してみました。量的にはまずまずの満足度ながら、やっぱり終始1品目しか食べないことによる物足りなさが強大で、誤差範囲内で食べなかったことにしといてもいいくらいの感じでした。ということでちゃんと食事代をケチりたいなら吉野家か松屋か名大中央食堂に行くしかない。とはいえ、「実際試してみたらもしかしてイケるかも…?」と未踏の域に足を突っ込んでみるのは何事においても良い事だと思います。だから全員明日ANGEL WITCHの1stを買ってきて下さい。

【只今のBGM:DUKE ELLINGTON & RAY BROWN「THIS ONE'S FOR BLANTON」】


ブラントンってのは誰でしょうね、何かエピソードがあるんでしょうね。と思って今検索してみたら「モダン・ベースの開祖ジミー・ブラントン」とのことでした。へ〜。ピアノとベースのデュオという珍しいアルバムです。72年録音とあってマルチマイク録音&コンプ大活躍くさいのがどーもいけすかんですが、エリントン氏は結構全肯定気味に好きだったりするので、POLL WINNERSでも好演していたレイ・ブラウンとのタッグとなれば悪いはずがない。ドラムレスゆえの「んじゃ、マッタリしようか」的なレイドバック感がなかなか良し。会話のようなセッション。

  4月11日
▼思いのほか頑張ってしまいました。本日の収穫、バーゲンのP-CAN藤が丘でWHITESNAKE「TROUBLE」(78年)、QUEENSRYCHE「QUEENSRYCHE」(デビューEP、中古外盤でやっとゲット!!!)、BECK BOGERT APPICE「BECK BOGERT APPICE」、JAMES BROWN「SEX MACHINE」、CHICAGO「VII」、RED GARLAND「GROOVY」、THELONIOUS MONK「BRILLIANT CORNERS」、CLAIRE AUSTIN「WHEN YOUR LOVER HAS GONE」(バーニー・ケッセル&シェリー・マン参加)、CHET BAKER「CHET」(ケニー・バレル、ビル・エヴァンス等参加の豪華メンツ作、デジパックリマスター発見につき買い替え)と「IN NEWYORK」、CANNONBALL ADDERLEY「SOMETHIN' ELSE」(RVGリマスター)、バーゲン棚から300円でOMEN「TEETH OF THE HYDRA」(USマイナーパワーメタル)。で昼食を外で済ませて来いとのことだったので今池の松屋で安くあげて(でもやっぱり吉牛の方が好き)、別にバーゲン中というわけではないP-CAN今池にもついでに寄ったらこっちがまた、バカみたいにバクハツしてました。ASSASSINよろしく一喝してやろうじゃないか、Baka!COMUS「FIRST UTTERANCE」(プログレ屈指の怪盤、BGOからのリマスター!!)、PHOBIA「RETURN TO DESOLATION」(SLAP A HAMからも出しているグラインドバンド、RELAPSEからの94年作ミニ)、GENTLE GIANT「THE POWER AND THE GLORY」(74年)、STEVE HACKETT「PLEASE DON'T TOUCH」(ソロ78年!チェスター・トンプソンとかも参加)、YES「TORMATO」(これもやっと発見外盤リマスター)、EAST OF EDEN「JIG-A-JIG」(胡散臭いジャズロックグループのスマッシュヒット作)、LEATHERWOLF「LEATHERWOLF」(USマイナーパワーメタル)、SONNY ROLLINS「SAXOPHONE COLOSSUS」(超有名盤、スリップケース入りリマスター)、HARBIE HANCOCK「THRUST」(「HEADHUNTERS」の次作)、DUKE ELLINGTON & RAY BROWN「THIS ONE'S FOR BLANTON」(72年のデュオアルバム、デジパックリマスター)、MILES DAVIS「BITCHES BREW」(リマスター)。マイルス・リマスターがまだわんさか置いてあったけど、そんなに大好きというわけでもないので、物欲のみで買い漁ってはイカンと泣く泣く自制。きっとまたいつか出会えるでしょう。

 ところでバーゲンに朝イチから行くと、BGMもそれなりに景気のいいものが流れていることが多く、以前今池でAREAの1stが掛かってたときにはビックリしましたが、今日の藤ヶ丘はレッチリの昔のアルバムでした。何曲か聴き覚えがあったけど持ってないアルバムだったのでタイトルは判らん。一方ハシゴ先の今池では西城秀樹が「ローラぁあッ!ロォーラぁああッ!」とソウルフルに絶唱していて、感銘を受けました。ベスト盤か何か買わないと。

【只今のBGM:COMUS「FIRST UTTERANCE」】


これはヤバい!気持ち悪い系と言われている割にそれほどでもないIL BALLETTO DI BRONZOやOSANNAなんかを軽く上回る、ユーロトラッドを曲解したようなあやしさとAMON DUULのドロドロした呪術くささを合体させたような感じのリアル・激キモ・サイケフォークです!!HOLY RECORDS系の変態バンドとかでかなりの免疫がある私でさえ試聴しながら「何この声キモチワリー!」という顔になってしまうような変な声!野生動物に育てられたピーター・ゲイブリエル、分刻みで躁鬱がクロスするデイヴィッド・トーマス(PERE UBU)、とでもいった感じでしょうか。女性メンバーがヴォーカルを取る場面はDEVIL DOLLみたいでまた気持ち悪い。"ヤバイ"の1ステップ上の形容、"キケン"を彼等に捧げたいと思います。

  4月10日
▼戦え!何を!?人生を!バンドブーム真っ盛りの東京の街を白塗りメイクで練り歩く姿をプロモビデオに収められた男が何度も吐き出すこの言葉の説得力といったらないと思いませんか?ミキシング中の音源は着実にクオリティを上げてきてます。だがしかし他の戦いをさっさとしろという話なんだな。4月は新生活の時期、公共交通機関や大学周りの路上には不慣れな新入学生諸氏が大量にウロウロしていて大変動きにくい!つーかきょうびの若者(私も充分若者のつもりですが、その上をいく人々)は目の前から自転車が走って来ても、歩道の幅いっぱいに広がる3列横隊を解除しようとしないの何でだろう〜!?いやいや、説教くさいのは駄目だ。歩道の幅といわず若狭湾から小笠原諸島くらいまで広がってもいいんだよ。そうしてくれ。

▼昨日に引き続き行われた部屋のCDの整理がようやくコンプリート。無造作に平積みにしてあったものをきれいに分けるという仕事は既に完了してたんですが、今日は棚に収めるものと外に溢れさせておくものとのトレード作業にひたすら励み、何とか納得のいく部屋になりました。収穫はなし。明日は藤が丘P-CANのバーゲンだそうで、久々にあのピースフルな雰囲気を堪能してこようと思います。

【只今のBGM:JOSHUA「SURRENDER」】


"November Is Going Away"で有名なJOSHUAの2ndです。(ちなみにこの人達は、今回のCD整理でBADLANDSやTRIXTERを差し置いて棚に収めてもらえたクチの人です。なんか愛せるので。)打ち込みかトリガーかという感じのボスボス響くえせスタジアム・ドラムがツライのを度外視すれば、哀愁度はそれほど強烈でないもののなかなか良質なメロディアスハード作品だと思います。ヴォーカルに微妙に頼りない人を起用してるのもいかにもで良い。で驚いたことに、ブックレット内のキーボーディストのクレジットのところにLANA LANEの仕掛け人、エリク・ノーランダーの名前があるではないですか。LANA LANEには全く興味がないんですが、何となくめっけもんっぽくて嬉しいです。しかし肝心のヨシュア氏の速弾きはやっぱりラフ!グイグイ振れる唄心だけはイングヴェイと勝負できそうなんだけど。

  4月9日
▼今日は日がな一日、部屋のCDの整理をしてしまいました。それで潰すつもりもなかったのに結局、昼食後くらいから始めてこの時間(25時寸前)になってもまだ完全には終結していません。そんなに時間をかけて何をどう整理するかというと、1)新しく買った順にボコボコとそこら中に積んであっただけのCDを一度ジャンル別に分け、2)既にほぼ満杯になっているラックの中身がより濃い名盤セレクションになるように、分別したばかりのCDとラックの中のものを入れ替えまくり、3)ラックにしまわれないことになった分のCDをきっちりジャンルごとにかためて再び床に平積みにする、という具合です。この2番目の作業の際に、バーゲンの時きわどいやつを買うか買わないか迷うのと同じくらい頭を使ってしまって、腹も減りました。何せ量が量なので…。これでもし東海大地震が来ても、ちゃんと名盤だけに潰されて死ねます。ああっHOOVERが、MAYHEMが、ASSUCKが、ARTI E MESTIERIが降ってくるよ〜、なんて思いながら死ぬのは、突然馬に蹴られたり牛にどつかれたりするより多少幸せなんでしょうなあ。収穫はなし。そういえば今日の整理のお陰でDESULTORYの1stを2枚買っていたことが発覚!オーゥシット。

【只今のBGM:FRANK ZAPPA「SLEEP DIRT」】


79年作です。音色とかまとめ方がヘヴィ・フュージョンっぽくなった気がする以外はいつものザッパ節。むしろ変態度は高い方かも。この分なら80年代のアルバムも面白いのがありそうです。ところでテリー・ボジオやばいッス、上手いッス。

  4月8日
収穫はなし。それにしても今日の名古屋は夕方頃から完璧な天気雨でしたね。どこぞのトタンが剥がれて飛ぶくらいの突風と豪雨が何時間も続いたと思ったら、つかの間の天気雨を挟んで何事もなかったように晴れやがって、思わず「やがって」なんていう言い方をしたくもなるような豹変ぶりが、箸が落ちても可笑しい年頃の乙女なら胃がよじれて笑い死ぬくらいの尋常じゃなさでありましたよ。

▼今やってるバンドで、まんまCAP'N JAZZな曲がありまして、演奏するのがとにかく楽しいんす。それだけ。そのうち4曲くらい録音するので買って下さい。

【只今のBGM:BOB JAMES「TOUCH DOWN」】


FOURPLAYのキーボードの人の78年のアルバムです。内容はバリバリのフュージョン。何でこんなものに手を出したかというと、THE SORTSの曲に"Bob James"というのがあるから。その曲がこの人に捧げられたものだったのか、はたまた人違いだったのかは判りませんが、これはなかなかいいアルバムです。これくらいの小っ恥ずかしさがあるともう時代を一回りしてしまっていて、今や全然普通に聴けますね。音も70年代のものだし。歌抜きCHICAGOといった感じもあり、アメリカ病の諸兄にはなかなかオススメですよ。

  4月7日
▼ところでこの日記に度々登場する「バウンス」とは何ぞや、と思っている人が実は結構いる気がするので突然ですが説明します。バウンスとは、ミキシングの際、例えば「バスドラ・スネア・シンバル類左・シンバル類右」の4トラックを「ドラム」として2トラックにまとめるためにレコーダー内でダビングする、といったような作業を指します。これは2倍速とかでは出来ないので(やれる機械もあるかも知れませんが)、バウンスをする時にはその曲の長さ分だけ暇になる訳です。

 んで私はそのバウンス中の暇に、この前の夏休みは筋トレと読書、最近はスティックを振って手首強化を図っておったわけですが、今日は曲のテンポに合わせてギターの運指練習なんぞをしてみたらばこれがまた、今まで真面目にメトロノームに合わせてコツコツと練習したことがなかったもんだから、思ったより全然ジャストで弾けてなくて、少々愕然としたのですよ。さすがにそれなりにキャリアが長いので、しばらくやるうちに合うようになったから良かったのですが…。

 で、今日は三段論法(違うけど)、まとめがあります。ドラムをちょっとちゃんと練習し始めた昨年7〜8月頃から何となく感づいていたことではあったんですが、ここへきて明確化しました。すなわち、リズム感とは予備動作の条件反射であると。気合だけではシナプスの長さを超えられない!ひとつひとつの完結した発音の積み足しの連続としての演奏(=playing instruments as a sequence of adding notes that each of them is completed itself、「の」が三つ以上続く日本語は失格らしいので補足)は、往々にして大局を見損ねたものになり、「次のスペースにこの細かさで音をはめよう、そんでここにアクセント」という即時的な計画性こそ、オーディエンスを気持ち良く踊らせてくれるノリっつうもんにつながるわけですな。このことを実現させる冷静さを持ち合わせない場合、反射の条件付け訓練によってそれを習得するしかないと。相変わらず英語直訳的な文構造と熟語を濫用しての字数減らしが大好きで御免なさい。反省しません。

 ということで、「笑っていいとも」のテーマに合わせて手拍子がジャストで打てない(「ごきげんよう」はもっと酷い)国に生まれ、運動神経、反射神経ともに極悪な、私のような文系人間が楽器をたしなもうとするなら、ましてアド・リブなんぞに手を出そうものなら、基礎練習の地道な継続なしでは海の向こうのど・ローカルミュージシャン達と比べても全くお話にならんよなあ、と思ったよという話でした。いやー長かった。別に全然説教なんかではなく自戒です。

▼再びミキシングの話に戻りますが、在宅ミキシングの敵として、飛行機・ヘリ・トラックなどのモーター音(めっちゃ低音食われます)、階下の姉がピアノを練習する音(ノイズ)に加え、最近は名古屋市議会選挙の広報車が登場して、大変困っています!午前中、昼時、日没後問わず、ウグイス嬢に自分の名前を連呼させて街中を低速・爆音で練り回るアンタ等に票なんぞ入れませんよ〜!街角の選挙用掲示板にイイチコやパルコの広告と見紛うようなハイセンスっぽいポスターをサラッと貼ってくれさえすれば、即その人に決定するのに。あ、収穫はなし

【只今のBGM:THELONIOUS MONK「THELONIOUS HIMSELF」】


57年のピアノ・ソロ・アルバムです。独特のどうも奇怪な音使いはばっちり全開なんですが、それでこういう風にメロウに弾き切るってのもなかなかヨロシイものですね。こりゃ素人目にも名盤。

  4月6日
▼最近ヘッドバンギングをしてない、と今日、自室でベースをライン録りしながらふと思ったのは、EXTREME THE DOJO Vol.7が中止になったから?中止になってなくてもあのBPMでちゃんと首振れてたかどうかは甚だ疑問ですが。何で今頃ベース録りかといいますと、現在ミキシング中の音源のベースはマイク録りで、それが録りの段階でのアンプのEQ設定が全然ダメだったらしく、後からどういじってもバスドラとの住み分けができないため、ならば録り直してしまえ、ということになったわけです。ヘッドホンしながら一人でノリノリになっている姿を、足音もなく部屋にやって来た家族にいつ見られるか…と軽くビクビクしながらの録音でしたが無事でした。ベースはいつ弾いてもシビアな楽器だと思います。ちゃんと弾ける人は全員尊敬します。

収穫はなし。いい天気だったのに外出はゴンの散歩一回だけだったな〜。

【只今のBGM:BLACKFOOT「STRIKES」】


今買いたいハードロックとは正にこれ!現在LYNYRD SKYNYRDにいる人がいたバンドの79年作で、上質のハード・サザンロック、男の世界、男の料理!B面1曲目(とおぼしきCD6曲目)にはFREEの"Wishing Well"なんかも飛び出したりして、これもアレです、ゴキゲンです。このあたりの作品は中古でとにかく安いんで助かります。こんなにイイのに。アメリカ本当ヤバイですわ。

  4月5日
▼甘味と焼肉は定期的な補給が必須。あなたが人ならば異論はないでしょう。本日の収穫、名駅店でLIONEL HAMPTON「JUST JAZZ」(47年録音、バーニー・ケッセル参加)、生活創庫店でSYBARITE「MUSICFORAFILM」「PLACEMENT ISSUES」(TEMPORARY RESIDENCEリリース、再結成SILVER APPLESの人)、BLACKFOOT「STRIKES」(79年)。そーいえば矢場町パルコで昼間、今晩クアトロでライヴがあるSONATA ARCTICA御一行と遭遇!(擦れ違っただけですが!)黒地のメタルTシャツ(しかも自分達の)、皮ジャン皮パン、長身で長髪ブロンドのスウェーデン人メタラー軍団総勢10名弱(恐らくバンド+地元人スタッフ)がのしのしと歩く様はやっぱり壮観で、余りに壮観だったため、目的地と全然関係ない方向に進んでしまっていたことにもの凄く後にならないと気付かないほどでした。

【只今のBGM:THE PLASTIC CONSTELLATIONS「LET'S WAR」】


MODERN RADIOとBLOOD OF THE YOUNGといういずれ劣らぬマイナーレーベルからのコ・リリースとなっている、ミネアポリスのローファイテイスト多めなエモバンドの1stフル。もの凄く前に買ったんですが、ギターやタイコ類の高音が異様に無く、金物とヴォーカルのトレブルでバランスを取っているミックスが面白くて、時々参考に聴いてます。買ったときはパッとしねーただの新人という印象だったのが聴き慣れるうちにどんどん味を発して参りました。今や割とお気に入りの一枚。メロディのツカミやトリッキーなリズムによらず、ギターと人声の変さだけで果てしなく捻じれるなかなかの逸材です。穴馬ですよ。

  4月4日
▼ルー大先生を生きているうちに生で見れるとは。6月のFOLK IMPLOSIONの来日公演は家族を質に入れ、内臓売ってでも行かねばならない。収穫はなし。久し振りに聴いたKIND OF LIKE SPITTINGのツアーEPみたいな青い紙ケースのやつがえらく良かったなあ。そういえば昨日風邪人に囲まれた割に熱とか出なかったのも良かった。馬鹿は風邪ひかないというのは、馬鹿は馬鹿だから自分が風邪をひいているということすらわからないということだ、という説をどっかで聞いた気がします。正しいかどうかは知らないが、にわかに信じてしまいそうな明快な論理ではある。それより靴を買おうとする度に「28cmはちょっと…」と言われてしまう巨人症の私に「馬鹿の大足」の根拠を教えて下さい。

【只今のBGM:DEATH CAB FOR CUTIE「WE HAVE THE FACTS AND WE'RE VOTING YES」】


ミキシングの参考用に久々に聴いてます。というか、白状しますと、時々私は「また今日も『只今のBGM:なし』って書くのナニだな〜」と思って、それまで何も聴いていなかったのに日記を書き始めると同時に何か聴き始めることがあります。それはさておき、いやー久し振りだ。思えばこれを秋の夕暮れ(だったか、割と昼間だった気も)の久屋広場で歌わせてもらったなあと、無駄にメランコリックになります。(註:サークルのライヴでコピーしただけです。)にしてもこの左右のえらく遠くからスネアの低音がボンボン来るミックス、先日これまた無茶苦茶久々に聴いたBJORKの"Venus As A Boy"のシングル収録の生ドラムリミックスのそれと非常に似てて、ナルホドやっぱり好きなのねという感じでした。この人達のEP収録の"All Is Full Of Love"のカヴァーはとっても変ですが!

  4月3日
収穫はなし。録り始めたのがいつだったかもはや忘れてしまったくらい続いているミキシングが何とか近日中にひと区切りつきそうです。結局J・ロビンスには遠く及ばないものの、普通に安めのJ-POPくらいのレベルにはなってるんじゃないでしょうか。朝起きる→「とくダネ」を見つつ朝食(毎日必ず一人ロクなことを喋れんコメンテイターを置いておくのは何故?)→作業→「いいとも」を見つつ昼食(新年度につきメンバーが大異動して戸惑います)→作業→「スーパーニュース」を見つつ夕食→作業→入浴→日記更新→寝る、というのがとりあえず3日くらい続いてますが、毎日がデジャ・ヴのようでウンザリします。

▼それにしても例のジョイントコンサートというもの(説明は3月28日分参照)は、当日の打ち上げをピークとする前後数日間の、名残惜しいとばかりに花見だ何だとやっている時がまたひとつの醍醐味ですわ。この独特の緊張感を伴う期間限定のアンユージュアルさが、一年のうちにあるのとないのとではえらい違う。今日もバンド個別での打ち上げと称したものがあり、出席。膠着した生活にガス抜きを。否、ガス抜きを正当化できる、せめて立派に膠着した毎日をか…。しまっちゃうおじさんはスナドリネコと見分けがつきにくいと思いませんか。

【只今のBGM:POCO「DELIVERIN'」】


いつ収録のものかよくわかりませんが間違いなく70年代前半のライヴ盤です。アメリカ、ヤバイ!心の故郷だろか?ノリノリフォーキーでたまらねーです。

  4月2日
▼久々に筋トレと「ぼのぼの」に手を出しました(意味がわからん人は去年7月あたりの日記参照。見ても意味わからんかも知れませんが…)。本物の職業エンジニアはバウンス中の暇に何をしとるんでしょうか?筋トレは相変わらず我流で、どこをどう動かすとどのへんの筋肉を使うか、あれこれ考えながらやるとなかなか面白いです。「ぼのぼの」が面白いのは言わずもがな。

収穫はなし。研ナオコがテレホンショッキングで言っていた凍頂烏龍茶はウチでは既に飲まれているんですが、研ナオコが言うほど効いてくれません。わざわざ買うならめちゃ高級なやつを選ぶべきっぽいです。鼻が詰まると朝起きたとき口の中がバリバリに乾いてんのが嫌。

【只今のBGM:DESULTORY「INTO ETERNITY」】


アメリカのバンドに例えたらCANCERくらいになるんでしょうか。スコッグスベルグ印のスウェディッシュ突撃デスラッシャーの1stです。DISMEMBER直系(時々TESTAMENTっぽいのがそそります)の無駄に熱いドタバタロッキンサウンドがたまらん。この時代にスコッグスベルグ氏が世話した北欧デスは、よっぽどのことがない限りホントに外れがないですねー。

  4月1日
▼ああもう、4月じゃないですか。エイプリルフールちゅうんは、四月馬鹿じゃなしに、四月騙しですぜ。多分。ジョー・牛・エリオットも「フ、フ、フ、foolin'〜」とのたもうておられる。そんで私は家事手伝いじゃなしに職業エンジニアですよ。今日も一日SOHOでミキシング。職業なんで誰か、シャチョサン、サラリー下さい。収穫はなし

【只今のBGM:HEY MERCEDES「EP」】


実はBRAIDはそれほどツボなバンドではないので、この人達も「やべー、好きだ…」とまではいかないんですが、相変わらずムンムンくる青〜い感じがエモいですね。THE FIREBIRD BANDは元気だろうか。

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