物色日記−2003年5月

  5月31日
▼台風一過の晴れが強烈に夏でした、なんて書こうと思ったのに温帯低気圧化したそいつはまだ西日本あたりでウロウロしてるそうですね?まーとにかく、太平洋高気圧がムンムン蒸す夏さながらの昼間、中学校以来使っていた先代の電気ヒゲソリが最近もうだめなので新しいのを買いに出掛たんですわ。いやー髭剃りって、高い物は2万円以上、安いのは3000円を切るくらいのもあり、何を基準に選んでいいのかさっぱり判らず困惑しました!こういうときは中庸を、ということで最終的には3枚刃で5000円くらいのを購入。不審なまでに長時間迷ってしまった。

▼これで以前なら栄界隈を全部廻り尽くすところですが(ヒゲソリを買いに行ったのは矢場町のヤマダ電機でした)、今はそうもいかないのでせめて最寄りだけでもとパルコ店に行き本日の収穫MELVINS「THE BOOTLICKER」「BULLHEAD」、MILT JACKSON QUINTET「LIVE AT THE VILLAGE GATE」。

【只今のBGM:MELVINS「BOOTLICKER」】


「THE MAGGOT」から「THE CRYBABY」へと続く3部作の2枚目です。グレイト!王者にして神!「THE MAGGOT」は収録曲それぞれがCDの表示上の2トラックで1曲分という構成、「THE CRYBABY」は大勢のゲストを迎えたカヴァー集、というコンセプトがあったわけですが、このアルバムは何をしてるかというと、歪みを一切使っておられません。これがまた、信じられないくらいヘヴィでかっこいいのですよ。中学校の授業中に先生が怒鳴って教室が静まり返って、外の体育の声だけが聞こえてくる数秒間の、ウヘッどうしようというあの重〜い感じを思い出して下さい。それです。そんでこの人達は、ロックンロールを知り尽くして使いこなしてるのがよいですね。70年代にあったロックの音響的な色気がびしびし出ててたまりません。頑張ってコンプリートしてーなぁ。

  5月30日
▼私が岐阜に行く時は大抵天気が悪く、晴天下の岐阜市街を見たことがない気さえします。今日も午前中は不穏な雲行きをしていたのでまたかよ、と思っていたら、着いてしばらくした頃には晴れてきました。良かった。本日の収穫、今日からバーゲンのバナナ岐阜店でCLUSTER「CLUESTER II」(デジパック!)、BRIAN SETZER ORCHESTRA「GUITAR SLINGER」、RUHAEDA「RUHAEDA」(LEVEL PLANE)、RYE COALITION「ON TOP」、McCOY TYNER「SAHARA」。例によってざうるすにもハシゴしたものの特に買うものはなく、往復900円でこれじゃ割に合わねーなと道中にあったBOOK BOXなるBOOK OFFくずれみたいな古本/中古CD屋に寄ってRAVEN「ROCK UNTIL YOU DROP」を申し訳程度に購入。

▼今池P-CANが来週金曜からバーゲンというのはちょっと前に書きましたが、名駅裏の知る人ぞ知る69も6月9日にバーゲンがあるみたいです。行かねばならない。

【只今のBGM:RYE COALITION「ON TOP」】


どうも聞き覚えのあるバンド名、見覚えのあるレーベルロゴ…と思って買ったらロゴマークはやっぱりTIGER STYLEで、バンドの方は以前本店で違うアルバムを試聴して買わなかったことがあった人達でした。買わなかったアルバムは音数を減らしたストレートな硬質ポストコアという感じの内容で(リリースはGERN BLANDSTEN)、良質だけど飛び抜けてユニークということもないしなぁ、と思ってやめにしておいたんですが、2002年リリースのこのアルバムはかなりガレージ〜ハードロック風にハッスルしててとても良い!しかも録音がアルビニ先生(エレクトリカルオーディオにて)というオマケつき。不安なまま買ったものが当たりだと本当に幸せだなあ。

  5月29日
収穫はなし。近頃リアル物色をする余裕がございません。今日はサークルのシノダくん邸にお邪魔して、CD棚の整理をさせてもらいました。先月の森田家(4月14日分参照)に続いて今回も、「POLVOはTHE JESUS LIZARDとかと一緒かMODEST MOUSEとかの方かどっち?」「GAUGEは初期エモじゃなくてEUPHONEにくっつけますか?」などとなかなか高度なやりとりが飛び交う充実した時間となりました。整理されたCD棚ほど壮観なものは世の中そうはありませんよね。んなことねーかな。

▼ずっと冴えない冴えないと思っていたチェーンの丼物屋「THE 丼」、メニューさえ慎重に選べば実はそこそこイケるという意見にここのところ傾きつつあります。サルモネラ菌の脅威をものともしない生卵好きの私としては、あそこの「月見XXXX丼」の類に乗っている半熟卵のでろでろ具合がばっちりストライクなのですよ。

【只今のBGM:DUKE ELLINGTON AND JOHNNY HODGES「PLAY THE BLUES BACK TO BACK」】


KARATEの余韻でこれっぽいのが聴きたくなって、多分買って以来二度目に聴いています。タイトルの通り、まったりムードのブルーズアルバムです。二管な上ギタリストもいて、御大エリントンのピアノは割と控え目。選曲はあんまりシブく決め込まず大らかな感じでいってます。やっぱりこの、アメリカンな寛大さに迎え入れられると、どうしてアナタはそう無差別の愛に溢れてますかと申し訳ない気持ちになってしまうなあ。

  5月28日
収穫はなし。6月の名大祭でやるKARATEのコピーバンドの練習があって、これが良かった。渋く語って鋭くキメる、カッコよいドラムなんですよ、元曲が。コピーってものも、ちゃんとやってみると、コピー元の演奏者が実は思った以上に色々と気を遣った演奏をしていたことに気付いたりして面白いもんです。必要充分性が問われるトリオバンドの場合は尚更。FOLK IMPLOSIONの新作でギターを弾いているWOZZYことイマード・ワズィーフさんもなかなか、王道を知りながら変わった空間演出ができて、しかもそのコントロールに非常に長けている才人さんでした。ところでそんなあなた方がどんなもんの収入があって今食えてるのか食えてないのかが知りたいのよ。ウィル・オールダムはやっぱり副業とか持たないで仙人みたいな暮らしをしているのか?ボブ・ウェストンは食えてるだろうけどマーク・トロンビーノはどうなのか?どっかの雑誌がそういう失礼な特集組んでくれんかなあ。

▼昨日の「只今のBGM」の内容に虚偽がありました。持ってないつもりでいたTHE COCKTAILSの96年のスタジオアルバム、自室の棚で今日発見しました…。昨日は検索して出てきたジャケ画像見て「初めて見るな〜」と思ったくらいだからこれはひどい。気付かないまま中古で1300円くらいで発見してたら、よしキターッ!とかいって買ってたんだろうな。

▼結構前に片割れに先立たれ、一人生き残っていたハムスター(♀)がさっき息絶えてしまいました。でっかいじーさん犬に良くしてもらうのだよ。

【只今のBGM:THE WAILERS「BURNIN'」】


THE POLICEの面々は実際レゲエに入れ込んでいたかどうかというと、ちょっとボブ・マーリーを聴く程度であった、という話を耳にして、少し前に買ったものです。初の純レゲエCDですわ。一応名盤中の名盤扱いらしくて、入門の一枚には適切なチョイスであった様子。いかにもお気楽っぽい曲も入ってますが、ポリティカルな内容の詞がついてる(らしい)ちょっとシリアスな感じの曲もあり、近頃THE SORTSとかそれこそKARATEとかにこの手のリズムを仕込まれてたこともあって割とスンナリ聴けます。新規開拓とまではいかなそうだけど、こういうものも軽く入門してみようかね。

  5月27日
収穫はなし。結構前から、開閉ボタンを何度か押さないとトレイが出てきてくれなくなっていたCDプレイヤーが、ここのところいよいよ頑固になってきて、CDを出し入れしようとするたびにデシデシデシデシ!とボタンを連射せねばならなくて困る。私の反射神経が鈍いゆえ、せっかく開いても勢い余ってもう一回ボタンを押してしまってまたやり直し、なんてことになると(多々あるんですけど)がっかり。そんなん、小さい喜怒哀楽だなあ。もう6月か。

【只今のBGM:THE COCKTAILS「THE EARLY HI・BALL YEARS」】


アーチャー・プレウィットが昔やっていたバンドの初期音源。サム・プレコップは余りに頼りない声がちょっと好きではないので私はこの人の方を贔屓してます。THE SEA AND CAKEの片鱗があるようなないような、おやこれはラウンジポップですねって感じの曲から、憧れ60年代!みたいな擬似懐メロまで、作風は結構ばらばら。中古でコンプリートしたつもりだったのに、今調べたら96年にあと2枚(スタジオ1枚、ライヴ1枚)出してよった。

  5月26日
▼今日も名大は遠かった。傘さしながら覚王山の坂はキツイです。収穫はなし。物色日記がただの日記になってきててダメだな。今週末は岐阜店、来週は今池がバーゲンですわ。

【只今のBGM:SPEEDKING「THE FIRST AND THE LAURELS」】


95年から97年に活動したバンドの2枚組アンソロジー。スカスカにしたTHE JESUS LIZARDにSF趣味のシンセを入れたみたいな、最近のニューウェーブリバイバルのハシリ的ポストコアやってます。TIGERSTYLEからリリースとは少々意外。BLACK DICEやTHE RAPTUREなどを世話するサウンドプロダクションチームにしてレーベル・DFAの主宰の片割れのジェイムズ・マーフィー(元OBITUARY〜DEATH〜DISINCARNATEその他のあの人とは同名異人!)がメンバーにいるみたいで、録音がムチャクチャ良いです。それにしてもこのバンド名は、「IN ROCK」に入ってるアレを思い出してしまうな〜。

  5月25日
▼ミネラルウォーターを飲み慣れると(今月21日分参照)水道水がえらく飲みにくく感じられます。遠方から下宿に来て「名古屋って水道の水マズイよね」という人の気持ちがやっとわかりました。(そんなことねーよと思ってたのに。)水と空気がウマイ所に住むのも幸せなんでしょうなあ。頑張れば自転車で行ける範囲内にそこそこ回転の良い中古CD屋が最低3つはないと死んでしまうわけですが。収穫はなし

【只今のBGM:なし】


  5月24日
▼突如、姉と母の買い物に連行されて三重県は「ジャズドリーム長島」まで行ってきました。今、流行りの、郊外型巨大アウトレットモールというやつですわ。そんな洒落た横文字を使わずに「田舎のだだっ広いキズ物・半端物叩き売り市場」とか何とか名乗ってくれた方がコンプリヘンシブルでグッドなのになあ!ゲートにでっかいギターとトランペットみたいなのがくっついてて、それがロゴマークにも使われている以外は、ジャズもなければドリームもそんなになく、ただただ衣料品の店とわずかばかりの雑貨屋・飲食店の類があるばかりの場所でございました。自分のものも靴だの何だの少量買って、更に「マイカル桑名」にハシゴ。ここのCD屋がなかなかどうして、海外のパワーポップ/メロディックパンク系のエモや日本のインディーズ、往年の歌謡曲・アイドルものに強く、何も買いはしませんでしたが(よって収穫はなし)姉と母の買い物を待つ間なかなか充実した暇潰しができました。桑名近郊にお住まいの方は一度利用してみて下さい。

【只今のBGM:YES「TORMATO」】


プログレ時代のYESの作品の中でも名作「DRAMA」と並んでブッチギリに評価の低い78年作。これに失望してABWHを肯定するなんてアンタら、間違ってるぜよ。今までにない底の抜けた明るさとポップな勢いの良さに当時のファンは戸惑ったんでしょうが、今聴くと大してコンパクト化してしまっているわけでもないし、何よりこの展開美、シンフォニックな構築美、そんでファンタジックな非現実感は正にYES以外の何者でもないじゃないの。ニューウェーブ全盛までの橋渡しの時期に存在した世界各国のポップ・プログレ諸作品の中でも間違いなくハイクラスの内容を誇る好盤ですから、狂ったプログレッシャーには洗脳されぬよう注意!ただしYES入門の一枚には勧めません、実際。

  5月23日
▼再び名前未定バンドのギター録り。シンガー二村くんも話題の「なめらかプリン」を手土産に来てくれました。(うまかったッス、有り難う!)ハイペースで録り終えることができ、帰りに1ヶ月以上御無沙汰の名駅店・生活創庫店に寄って本日の収穫DISGORGE「SHE LAY GUTTED」、LEE MORGAN「THE SIDEWINDER」、PATRICK PHELAN「PARLOR」、FUTURE BEAT ALLIANCE「DISCONNECTED」。

 今日は何となく収穫物に関してだらっと語ってみます。DISGORGEはメキシコに同名バンドがいますがこっちはサンディエゴの方。CATTLE DECAPITATIONとのつながりがあったはずだから遠いTHE LOCUSTファミリーですね。メキシコの方を一枚持っていて、シャレにならない下水道ゲボゲボ重低デス声なんですけど、買う前に試聴したところこっちも負けず劣らずというかほぼ同じレベルの醜悪さでびっくりしました。こりゃ一度両者に対バンして欲しいです。んで終わった後客に「さて、メキシコのDISGORGEは先か後、DOTCH!」と尋ねてみたい。正答率は4割以下でしょう。LEE MORGANのこのアルバムはもういわゆる名盤として有名らしいので、RVGリマスターだったし黙って買ってしまいました。表題曲はKING KONGがやっても良さそうな感じですね。他の曲も全編ノリノリファンキーです。高速移動中に聴いたらさぞ爽快でしょう。PATRICK PHELANはJAGJAGUWARの人。JAGJAGUWARはDRAG CITYともまた違う方向性で極上のアメリカン枯れを体現するレーベルで、いつでも信じてます。今回はまた激良なんですよ。ピアノとギターが主体のやや音響的な根暗アコースティックSSWで、ラテン風の粋なパーカッションが割とフィーチャーされてましてですね、つつましい賑やかさが余計に涙を誘う。ERIC SANKOの95年ソロに通じるものもあります。あんまり書くと3枚レビューで書くことがなくなってしまうな。この文まんまコピペでも許して下さい。最後のFUTURE BEAT ALLIANCEは↓で。あ、その前に、生活創庫店を訪れた頃にズボン(4〜5年は穿いてたものです)のファスナーがいつの間にか壊れてしまっていたのに気がついて、仕方なくソーシャル・ウインドウ・フル・オープンで家まで帰ってきたことを記しておきます。

【只今のBGM:FUTURE BEAT ALLIANCE「DISCONNECTED」】


デトロイト色の濃いハイソなテックジャズ〜エレクトロニカの優良アーティストをぼんぼん輩出するオランダDELSINからの2001年リリース。DELSINの中でもかなりの正統派デトロイト路線をいっておられます。優雅でスムースな当たりの音色を多用していて、早くも冷房・夏気分満点。何かしら細かな展開が常にあるので私のようなヘタレ初心者でも容易に楽しめます。これも3枚レビュー行きだな。

  5月22日
本日の収穫、久々の御器所ディスクヘヴンでDIE APOCALYPTISCHEN REITER「HAVE A NICE TRIP」、向かいのホーリーハウスでKATATONIA「TONIGHT'S DECISION」、NEBULA「...TO THE CENTER」(MAN'S RUINでデビューしたストーナーバンド、何とSUBPOPからの1stフル!)。今年の名大祭はFOLK IMPLOSIONとKARATEとGRAND FUNK RAILROADやります。んーなことニコニコ言ってる場合じゃないよなぁ。作業の方も日々行っておりますよ。

【只今のBGM:DIE APOCALYPTISCHEN REITER「HAVE A ANICE TRIP」】


ドイツ産メロメロSMグラインドゴシック4th!私が支持する数少ない現役メタルバンドです。現役バンドの新作を新品で買うのもまたリアルタイムの醍醐味っつーことで1980円+税で購入しましたよ。前作がやや小奇麗にまとまってしまって、今度もリリースがNUCLEAR BLASTからということで、まー初期2枚みたいに爆笑出来るものは期待できないんだろうなと踏んでたんですが、本人達も少しは反省したのか、洗練/垢抜け方向でいくのはやめにして、笑えるのと普通に良いのを両立させようと頑張ってる感があります。そう、それでこそですよアンタ達は。歌詞も今回は8割方ドイツ語。巻き舌炸裂ですわ。メタルじゃないと具現化出来ない高揚感をきっちり出せるこういうバンドにこそ、メタルの明日を築いていってもらいたいもんですね。

  5月21日
収穫はなし。近頃家で喉が乾いた時に清涼飲料水の類をやめてミネラルウォーターを飲みます。これがまた、後から口ん中ベタベタしないし、「ちょっといい水をわざわざ買って飲んでいる」という意識のせいかあんまり大量に消費する気にならず、それでも結構満足してしまえるので良い感じです。夏に向けて皆様も冷蔵庫に2リットルのでっかいのを一本、貧窮極まれるお方は適当なペットボトルに水道水入れて、常備しておくとええんじゃないでしょうか。

▼いやしかし、今まで家に居たのがいなくなるってのは、ただ姿が見えなくなるだけじゃなく、今まで占めてた分の空気やら何やらまで一緒にスポッと抜けてしまうもので、思った以上に余波がでかいですわ。(何だかわからん人は一昨日分参照)あーつらい。過去に祖父母や塾の先生が亡くなった時は、イマイチその人が不在になることの現実感がなくて悲しむに悲しめず、自分が異常なんじゃないかと思うくらいだったんですが、今回やっとこういうことの何たるかがわかった気が致します。今日物凄く久し振りに昔から撮り溜めてあった写真を見返してみたら、ゴンは記憶にないほどコロコロと太っていて、一緒に写っていた私はブラックメタルのブの字も出てこないようなカワイイ(意外とカワイかったんですよ本当に)小学生でした。夕飯を食べ終えて一息ついた時、見ているテレビ番組にCMが入った時、寝てるところをいじりに行くのが10年以上の習慣だったのによー。別れた恋人ならまた顔も見れるし話も出来るけど、死別は単に時間が帰って来ないだけではないのがたまらない。人前の弱音は少々みっともねーですが自分がスッキリするために書いときます。後から見ることもあるので。そういえばMEMENT MORIのCDを持ってないな。

【只今のBGM:SONNY ROLLINS「WAY OUT WEST」】


POLL WINNERSのリズム隊がバックを務める、ちょっと珍しいサックストリオ(って言うのか?ま「オルガントリオ」などと同様ということで)アルバム。やっぱり和音を鳴らす楽器が一切ないってのはちょっと寂しい感じでもありますが、各々の演奏を楽しみたい向きにはこれ以上ないくらい最高の内容なんじゃないでしょうか。レイ・ブラウン信者の森田くん(4月14日分参照)にはたまらん一枚ですな。逆に雰囲気でぼーっと聴くには不向きかも。ジャズのCDもかなり増えたことだし、たまには何かやりながらじゃなくてステレオと対峙してちゃんと聴かなきゃイカンなあ。サックスの定位が曲中でえらく変わるのはオンマイクの前でガンガン動いてるから?ヘッドホンで聴くと気持ち悪いぜよ!

  5月20日
▼姉の運転で八事斎場にゴンをお連れしたその足でついでに名大・山の上音楽練習場まで送らせ、日曜にドラムを録った音源のギター録りを一人で。今回からマイクに57が導入されてます。まずまず順調に録り終えて、久々の名大中央食堂ででかいカレーを食って(やっぱり感動的)、四ツ谷店で本日の収穫SONNY ROLLINS「WAY OUT WEST」(レイ・ブラウン&シェリー・マン!)とBILL EVANS「SUNDAY AT THE VILLAGE VANGUARD」を共にスリップケース入りリマスターにて、MANITOBA「UP IN FLAMES」(今年出た2nd!)。あ〜。

【只今のBGM:MANITOBA「UP IN FLAMES」】


大変貌みたいに言われてたからどんなスゴイことになってるのかと思いきや、エレクトロニカらしくなくなったってだけで1stにあったポップな幸せ感はそのまんま引き継いでますね。歌も軽く入ってます。前作が都会(もしくは開発された郊外)的な洗練された構築美なら、こっちは草木や動物がフラフラする南国の複雑系的な楽しさという感じでしょうか。フォークトロニカとも違う、新たな切り口を見せてくれてる気がします。そんでまたしばらく経つとMORRあたりから優秀なソックリさんが現れるんだろうな〜。

  5月19日
収穫はなし。ゴンちゃん享年ほぼ15歳、長いことお疲れな。アイラブユー!

【只今のBGM:THE FOLK IMPLOSION「THE NEW FOLK IMPLOSION」】


喪中ということで刺激性の強いのはヤメにして、大人しくライヴの予習しています。これがアマゾンから届いた3月6日の日記のこの欄では、リズム指向の薄れに戸惑いつつも「こういうものだと思って向き合えるようになったときにどう聴こえるか楽しみ」と書きました。さて現在、もー全然OKです。歌い込み度/聴かせ度は過去最高なのではとまで思い始めています。前作まではあったちょっと人を食ったようなレイドバックした楽しさがどこかへ行って、やや辛辣なささくれ感が出てきたのは、メンバーの違いでしょうかね。ともかく、ライヴ行くつもりの人は、持ってた方が絶対楽しめると思いますよ。

  5月18日
▼未だ名前の決まらないバンドのドラム録りのため大学へ。生活掛かってます。レコーダーを背負っての坂道のを上り下りはなかなかタフな仕事で、しかも何かにぶつかって転倒でもしたらHD内のあの曲もこの曲も消えてしまうじゃないかと常に不安。近頃伸びた走行距離のせいか知らないうちにタイヤがベコベコで更に辛かったなぁ。まずまず順調に4曲分のドラムを録り終え、帰宅途中久し振りの千種HALF WAYに寄り本日の収穫MEKONS「ME」(QUARTERSTICK老舗バンド、100円!)、DONNA SUMMER「THE WANDERER」、THE WAILERS「BURNIN'」。行く度に書いてますが、シブい店ですわ。全体的に安めなうえ表示価格が税込みという親切さもよい。アコギや家庭用ギアンまでもが売りに出されているのは何でだろう?

【只今のBGM:DONNA SUMMER「THE WANDERER」】


長谷川京子が仕事人っぽく闊歩するコカコーラのCMがちょっとアツイので、500円で置いてあった80年作を買ってみました。一応R&B棚にあって、実際昔はそんな感じだったようですが、ここで聴けるのはもー完全な80'S MTVディスコポップです。何これFOREIGNER?みたいな曲まで入ってます。せめて誰か知ってる人が参加してないかと内ジャケを見たら、辛うじてスティーヴ・ルカサーの名が。ちなみにさっき調べたところ例のコカコーラのCMの曲は一枚前のアルバムだったようです。惜しい!

  5月17日
▼ああ、これで国内にもSARS患者が現れたら、海外アーティストの来日公演は軒並み中止になるんだろか。t.A.T.u.が6月に来て日本の女子高生100人使ってプロモ撮るとかそんなんはどうでもええので、来るべき人は来てそして生還して下さい。天照大神もそう申しておられます。収穫はなし

【只今のBGM:BUDDY RICH「BUDDY & SOUL」】


ビッグバンドを従えての69年のライヴ盤です。ほとんどブラスロックの域の余りジャズらしからぬ曲中心で、バディさんはというといつも通り頑張っておられます。コンボでの演奏を聴いた事がないんですが、ビッグバンドでのバディさんは、自分以外全員VSドラムってな勢いで最高のタイミングに冴えてるフレーズをスパッ!とキメてくれるんでカッコイイですね。ソロが凄まじいのは言うに及ばず。後半にポツンと入ってる超高速スウィングチューンではひときわ壮絶に叩きまくっててものスゲーです。おえ〜。フリオ・キリコでもここまではカッ飛ばせんわな。

  5月15−16日
▼15日は収穫なし。サークルの新入生歓迎と称して大学の近くの学生向け施設に一泊してダラダラする合宿に参加。あほだ。年甲斐無く朝まで残ってしまってもうどうしようもない。これくらいの年齢と境遇になって「そろそろ死んだ方が良い」とか言い始める人の気持ちが最近ちょっとわかるようになってきました。僕は死にませんけど。

▼んで明けて16日の帰宅途中に本日の収穫、ここのところリコメンド棚の補充が激しかった本店にまた行って!!!「!!!」(GSL!)、CASH MONEY「HALOS OF SMOKE AND FIRE」(fromTOUCH&GO、RED RED MEATやCALIFONEのブライアン・デック参加)、ファイブスター物語11巻を買いに立ち寄った近鉄パッセの9Fタワーレコード安売りワゴンにてTHE LUNE「SILL」を新品半額で。レーベル買いで大当たりを引くってのは人生で何番目かに幸せな瞬間です。

【只今のBGM:THE LUNE「SILL」】


THE SORTSなどもリリースするAESTHETICSからのリリースということで素性など全く知らずに買ってみたら、何とKARATEのベーシストがおりました!若干ルーティーなところのある、HOOVER周辺っぽいシブ系半インストポストコアサウンドで、激しく良いんですよこれが。例によってトランペットもバッチリ入ってます。しかしタワーもよくこんな物仕入れたもんだなあ。

  5月14日
収穫はなし。そういえばFOLK IMPLOSIONの名古屋公演まで1ヶ月を切ってます。何かやってる時にふと「TOKUZOで見れるのかぁ〜」と思い出すこともあったりするくらいで、ここまで心待ちにしているライヴは初めてかも。新作の出来の良さは勿論のこと、最近聴き返した「ONE PART LULLABY」はますます神懸っていました。時々聴いてみるごとに自分と距離が詰まってる気がする貴重な一枚です。ここを御覧の皆様も全員買って来日に備えて下さい。

【只今のBGM:松田聖子「パイナップル」】


ついさっき「爆笑おすピー問題」の2時間スペシャルを全部見てしまって、色んなアイドルの各種大賞受賞映像なんかをやっていたので、んじゃもう一回ちゃんと聴いてみるかと普通にアタマから通して聴いてます。歌詞は無視するとして、曲自体は和やかムードの和製AORそのものですよ。リズムパターンもドッ、ダッ、というシンプルな4ビートが多く、おわっ80年代という感じ。TM NETWORKで育った私には全く問題ないどころかちょっとツボです。"青い珊瑚礁"みたいなどうでもいいアゲアゲアイドルチューンは意外に少なめ。んで聖子さんの歌ですが、曲調や詞の内容にあわせて細かく表情をつけてみたりしてなかなか頑張っているので、このいかにも可愛いんです私!的な雰囲気じゃなくてもっと、切々実力派路線で全編いってくれてたら良かったのに。「ひまわ〜ぁッ!りの咲ーく、丘に〜ぃッ!座れーば」という調子でそこら中に切り込む瞬間裏返りがぞぞっとする。とか言って、安かったら初期の他のアルバムも買うなあ…。

  5月13日
収穫はなし。前から続いているミキシングがそろそろ何とかなりそうな感じになって参りました。日記だけ見ると何もしてないみたいだけどちゃんと作業しとるのですよ。ただし「行き詰まったら気分転換」と決めてるせいで横道に逸れたまま仕事に戻らないこともしばしば。最近は本当によく楽器の練習してます。3フィンガーが上手くならねぇ〜!

【只今のBGM:THE JESUS LIZARD「LIAR」】


3枚レビューの流れで聴いてます。たった今更新しましたので。久し振りに引っ張り出してきたけど、いや〜グレイトですなあ。解散後、残党の方々は何をしているんでしょうか。食えてるんかな。

  5月12日
収穫はなし。昔父親の部屋で渡辺貞夫とか阿川泰子とかのカセットテープを目撃したことがあったのをふと思い出して、物心ついてから一度も中身を見た事がなかった父親のLP棚をちょいと物色してみましたらば、意外にもコルトレーンの「至上の愛」だのキース・ジャレットの「スタンダーズ Vol.1」だのが出てきたので私はビックリしました。嗚呼、息子も同じやつ持ってますがなCDで…!クラシックに比べて軽音楽セクション(一応BEATLESなどもありました)は数が少なく、あまり深入りはしなかった様子ですが、それでもキースの「ケルン・コンサート」などは裏ジャケを見たら4000円もしてましたから、当時(30年くらい前?)4000円のLPを買うとなると結構ダイハードな音楽ファンになるんじゃないでしょうか。知らなかった。

 しかしついぞの数年前までドビビビビビ、ゲショゲショゲショゲショ、イヤァーーーみたいなのばっかり聴いていた(と思っていたかどうかは判りませんが想像で)我が子が、若い頃聴いたのと同じアルバムを自分で買って聴いてるってのは、どのよーな気分なんでしょうかね。子供の方としては「因果やな〜」という感じです。もし私の子(いませんよ勿論)が自力でSENTRIDOHとかに出会って聴いて喜んでたら、小遣いあげた後一人で泣きますね。

【只今のBGM:HOLDERLIN「HOLDERLINS TRAUM」】


ドイツ産のトラッドプログレバンドです。こりゃまた耽美的な。COMUSが改心してロマンス一直線になったんだけどどこか「それ嘘だろ?」とツッコみたくなる感じが残るような、妖精でも出てきそうなあやしい雰囲気(無表情なドイツ語女性ヴォーカルによるところが大きいと思われる)がモワモワと漂うナチュラルトリッピンな内容です。名盤と誉れ高いらしいのも納得のクオリティとインパクト。最近やけにSPALAXからのショボいリイシューを中古で見るんですけど、リマスターでもされたんですかね。私が手にしたのはGURU GURUの再発なんかもしているZYXなる所のもので、こっちも相当あやしいです。

  5月11日
収穫はなし。昨日の遅寝がひびいて何も出来ず。ずっと冴えなかった天気もまたやる気を殺いでくれました。おまけの一日、さりとてするべき事も無く、いや、するべきことはあったんだけど、日曜日は安息日だからねぇ。ビョーンビョーンビョーーン

【只今のBGM:THE BRYAN SETZER ORCHESTRA「THE DIRTY BOOGIE」】


強欲にヘンなのばっかり聴き漁っていると、逆にこういうシンプルなものの魅力が実は驚異的なものだったことに気付いてヘェ〜ッと思うこともしばしばです。饒舌で調子が良くて、ヨロシイじゃないですか。売りにするほどの新鮮さはないんだけど決して風化しないなんつう物を残せる人は心底羨ましく思います。しかしメタルゴッドがいつまでもレザーで身を固めるように、この人の髪型も死ぬまでこうなんでしょうか?

  5月10日
▼大学のサークルの春のコンサートに顔を出してきてしまいました。もうOBだし出演するわけでもないし、そろそろ行かないのもアリかなぁ〜と考えていたんですが、むしろ出なくてもいい毎週の例会には欠かさず現れ、年に数回しかない外での定期コンサートを見ないというのは、レア度の稼ぎ方が間違っているような気がしたので。若い方々は頑張っていました。そしてそこへ向かう道中私も実は頑張りました。本日の収穫、本店でHOT HOT HEAT「KNOCK KNOCK KNOCK」、SEVEN STORY「DIVING BY ZERO」、今池P-CANでANVIL「METAL ON METAL」、HOLDERLIN「HOLDERLINS TRAUM」、THE BRYAN SETZER ORCHESTRA「THE DIRTY BOOGIE」、BOBBY TIMMONS「BORN TO BE BLUE!」、RETURN TO FOREVER「LIGHT AS A FEATHER」(73年)。打ち上げにまで参加して深夜の帰宅。この時分、夜はまだまだ意外と寒い。

【只今のBGM:BOBBY TIMMONS「BORN TO BE BLUE!」】


端正でブルージーだったりノリノリファンキーだったりするピアノトリオアルバムです。前半3曲あたりの低〜い感じがなかなか、たまらんかも。ロッカーなのでブルージーなのには弱い。

  5月9日
収穫はなし。「レゲエバカ」が「メタルバカ」だったらもうちょっと気分が良かったのに。入籍手続きに2度も失敗なんて窪塚氏、自動車学校の卒業検定3回不合格(マニュアル車でした)とか高校の体育でバドミントン総当り全敗とかより凄いなぁ。いや、そうでもないか…

【只今のBGM:TREN BROTHERS「EP」】


私のブッちぎりフェイヴァリット音響イストのミック・ターナー(DIRTY THREE)と、ジム・ホワイトなるドラマーさんのデュオアルバムです。リリースはやっぱりDRAG CITY。DIRTY THREEやミック氏のソロと何ら変わりのない、叙景的なまったり音響をやっています。昔試聴して買わなかったやつが500円になってたから昨日救出したんですが、長いこと放置してあったのにまだあって良かった。とても素晴らしい内容です。こういうのは試聴機じゃなくて部屋のステレオでボケーッと聴くのがよいですね。自然に囲まれて宅録して生きられたら幸せなんだろうな〜。

  5月8日
本日の収穫、久々の四ツ谷店でTHE PEARLFISHERS「THE YOUNG PICNICKERS」、TREN BROTHERS「EP」。良いCDを適量買うのはやっぱり心から清々しい。ココイチの「フライドチキンカレー」を初めて試してみて、ロースカツより50円安くてこの効用なら納得だなと思いました。

【只今のBGM:THE PEARLFISHERS「THE YOUNG PICNICKERS」】


いわゆるギターポップの世界にはちゃんと足を踏み入れたことがなくて、この先も多分そうすることはないと思いますが、時々いいのがあると買います。この人達はドイツのレーベルから出ていますがグラスゴーのバンドらしく、古いSSWもののポップスをよく咀嚼した平和でドリーミーなピュア・アコースティック・ギターポップをやっています。ちょっと恥ずかしい気味なのがまた好感持てる。恥ずかしいポップスは大好きですので。

  5月7日
▼何か作業が行き詰まったらとりあえず違う事に手をつけて出来るだけ一日の過ごし方にメリハリをもたせるよう努めています。ということで気分転換に度々練習中のベース指弾き、欲を出して3フィンガーに挑戦しています。こりゃあ猛烈にタイヘンですね。1つのポジションにつき4回くらいずつ弾くようなフレーズならそこそこ出来るようになった気になってますが、メロディ弾きみたいなやつの特に高音弦から低音弦への下降はまだまだ論外。達人の方々はムチャクチャ高速で弾きながら、薬・中・人の順序を崩さずにレイキング(1弦を中指で弾いて次に2弦を弾きたい時にそのまま1弦を弾いた中指で2弦も弾くというようなピッキング手順のパターン、とのこと)もするんでしょうか?しないとすればその瞬間のみアポヤンド(弦を弾いた指をとなりの弦にもたせかけて止める奏法、とのこと)は放棄?高い山でも深い海でもないところにこの世の神秘はいくらでも存在するもので…

▼ついでに片手間程度のペースで、CEOでPINBACKみたいな宅録アルバムを作ろうかと画策しています。自分が歌わないバンドの曲を作っているとどうしても「こりゃ自分向けだよな〜」という雰囲気のアイディアが溜まっていくので。昔の曲の再録もあり。てことで完成したら買って下さいね!犬録音からの末承諾広告!

収穫はなし

【只今のBGM:DANIEL JOHNSTON「CONTINUED STORY + HI HOW ARE YOU」】


83年と85年録音の音源を集めたものとおぼしきアルバム。昔からムチャクチャやってますね。「さんまのからくりTV」じゃあるまいに。この人は、同じキワモノでも知能犯のアヴァンアーティストと違って(実はもの凄い頭使ってやってるのかも知れませんが…)終始ニコニコ聴けるのが好きです。んで程よくロケンローなのがまた楽しい。

  5月6日
▼THE POLICEのリズムの強靭さといったらないと思いませんか?久しく聴かないうちに勝手に熟しててビックリしました。最近どこかのサイトを見て買わなきゃと思っていたPILの何枚目かのアルバムを既に持っていることに気付いて唖然としたりと、在宅物色がいよいよ現実味を帯びてきています。自分がモウロクしてきているのかな。収穫はなし

【只今のBGM:THE POLICE「OUTLANDOS D'AMOUR」】


さっき2ndから4thまでをチラチラと聴いて、先に書いたとおりの感想だったので、この1stもついでに聴いています。何と長生きする音なんでしょうか、たまたま今このへんの音が再利用されてるというのもあるんでしょうけど、買った当初にはなかった衝撃を受けております。THE POLICEになりたいと思うようになってもいいと思えてしまいますわ。"Roxanne"のスネアの余韻がこんなに色っぽかったとは知らんかった。

  5月5日
▼あら、子どもの日じゃないですか。柏餅いただきましたよ。収穫はなし

【只今のBGM:CHET BAKER「IT COULD HAPPEN TO YOU」】


22時くらいの大人ムード漂うジャケが秀逸な58年のヴォーカルアルバム。私が女性だったなら、こんな甘ったるい声色で愛を囁く男がいたら軽く鼻で笑いつつも騙されてみようかしらと思ってしまいそうなくらい、嘘みたいなドリーミーさです。このアルバムでは「SINGS」にも増してトランペットの登場頻度が少なく、スキャット風に声でデドゥドゥデ〜とソロを済ませてしまうこともしばしば。これがまた、いつものニュアンスそのまんまで、絶品。ぞわっと来ます。

  5月4日
▼昨日も名前が出ましたが、自室の窓から見たとなりの会社のビルがまたMANITOBAの1stのジャケっぽくなってきました(昨年7月31日分参照、ジャケ画像は3枚レビュー第10回中段)。怪我による化膿で8月21日に抜いた左足の親指の爪は、8ヶ月半も経とうとしている今ようやく、先っぽが指からはみ出るくらいの長さになったところです。もっと伸びてベコベコと形が悪くなってる部分が完全になくなるには、結局次の8月くらいまでかかるんじゃないでしょうか。そんなこんなで、夏ーっ!という感じ。あぁ、また季節感の話題で安易にお茶を濁している。収穫はなし

【只今のBGM:HERO OF A HUNDRED FIGHTS「HERO OF A HUNDRED FIGHTS」】


FARAQUETのスプリットEPをリリースしていた激展開変拍子系ポストコア専門レーベル、404 RECORDSのバンドです。SLINTやRODANくらい暗くてROADSIDE MONUMENTのように重く、初期DON CABALLEROが坂道で転んだような混沌さをもつ、不親切極まりない内容です。もうちょっとスパッと通る部分があってもいいように思うんですが、捻じれてれば捻じれてるほどいいというイクストリーム・屈折フリークにはたまらんでしょう。ちなみにヴォーカルはTROUBLEMANあたりによくいる絶叫タイプ。

  5月3日
▼昼食後ふと目にとまった昼寝中のゴンが、陽が差す窓際でクルンと丸くなってあまりに気持ち良さそうだったので、私も休日の晴天を満喫することにしました。自転車で本日の収穫、円盤屋中古フロアでCHICAGO「CHICAGO 16」、AINA「AINA」、TANKARD「THE MORNING AFTER」、上前津でCHET BAKER「IT COULD HAPPEN TO YOU」、FILE-UNDERでDEERHOOF「APPLE O'」(FOLK IMPLOSION来日公演前座のKILL ROCK STARSのバンド、新品にて)、MATT POND PA「I THOUGHT YOU WERE SLEEPING」、金山でDAVID ALLEN「BANANA MOON」、BONNIE 'PRINCE' BILLY「BLUE LOTUS FEET」、BILL EVANS「EXPLORATIONS」、THE RAPTURE「MIRROR」、松田聖子「パイナップル」、SOFT MACHINE「SEVEN」、ANTHONY PHILIPS「THE GEESE AND THE GHOST」。GROOVE!も行ってMANITOBAの新譜でも買ってくるつもりだったのに、炸裂気味のサウンドベイ金山で買い過ぎて終了。プログレはどうも無駄にコンプリートに走ってしまうわ。

▼夜も温かくなってきて、夏が来るまでそう長くない。とはTHIN LIZZYの"Boys Are Back In Town"の一節ですが、部屋のガラス戸の外に網戸を今日から導入。だからどうということもなく、"Boys Are 〜"がつくづくええ唄やなあと思っただけです。

▼ところで最近、脱えせマルチプレイヤーキャンペーン中につき、宅録用に部屋に置いてあったベースをソフトケースから出しっぱなしにして、時々指弾きの練習をしております。これがなかなか、難しい。弦移動をするごとに拍の表裏に対して人差し指スタートと中指スタートが入れ替わる(わかりづらい表現ですがOKでしょうか)のにそろそろ慣れてきたというくらいのレベルです。フランク・ベロが昔「ゲディ・リーは神」と言っていたことがありますが、ホントだなあ。

【只今のBGM:DEERHOOF「APPLE O'」】


祝FOLK IMPLOSION来日気分を盛り上げていこうということで新品を買ってしまいました。ヴォーカルが日本人女性ということもあって、BLONDE REDHEADが初期FOLK IMPLOSIONを変な風にトリビュートしたみたいな雰囲気です。和むというよりは、ローファイ度も高いし、かなりの変・カワイイ系。児童向け低速MELT BANANAといってもよいかも。ライヴではどんなムードでやってくれるのか楽しみです。

  5月2日
収穫はなし。風邪か花粉症か何なのか、2月頃から断続的に悩まされている鼻詰まりがまだまだスッキリ治ってくれません。食べ物の味がわからないのは許せるとして、せっかく水で割って作ったカルピスが、飲んでもただの水と味の違いが殆ど判らなかったのは、激しく損した気分!

【只今のBGM:KEN McINTYRE AND ERIC DOLPHY「LOOKING AHEAD」】


2アルトでハモったりソロバトルしたり、メタラーにはちょっと親近感の沸く内容の60年録音作。6曲中5曲がオリジナルで、やたら変なテーマで始まる割にその後の展開は至ってノーマルなハードバップ、というのが多いです。それでもやっぱりあほな無調寸前ケイオス・ソロが時々炸裂。この変なテンションはなかなか、ええ塩梅ですなあ。

  5月1日
本日の収穫、今池P-CANでATOLL「TERTIO」(YESタイプのフレンチシンフォ、3rd!)、ARTI E MESTIERI「LIVE」(74年!)、DIXIE DREGS「WHAT IF」、MILES DAVIS「SKETCHES OF SPAIN」(リマスター)、KEN McINTYRE AND ERIC DOLPHY「LOOKING AHEAD」、RAHSAAN ROLAND KIRK / YUSEF LATEEF「SEPARATE BUT EQUAL」(それぞれの「THE CASE OF THE 3 SIDED DREAM IN AUDIO COLOR」と「PART OF THE SEARCH」をくっつけて2枚組にした謎の盤)。ATOLLといえばハスハのヤーボ・ビートなわけですけども、ファイブスター物語の11巻はもう出たんでしょうか?

▼自転車で移動する生活は、曲を作るための頭の暇がいっぱいできてよろしいです。人通りが少なくて車が多い道では相変わらずロウトーンで鼻歌を口ずさんでいますので、MDかDAT持参で尾行するとブートが作れますよ。

【只今のBGM:ATOLL「TERTIO」】


新品じゃ絶対買わないけど中古でいつか欲しいと思っていた品を引き当てた瞬間の喜びはやはり、何物にも替え難いモンがあります。「夢魔」で有名なATOLLの77年作3rdです。大作主義絶頂期のYES的な緊迫感とユーロな気品(歌は勿論仏語)のバランスがなかなか良く、曲的にも音質的にも良い方向に随分と垢抜けています。このへんの時期の、暗中模索のやりたい放題を終えて大人しくまとまったプログレアルバムってのはやはり好きですな〜。MUSEAの再発はしかし、ETRON FOU LELOUBLANのような激大雑把なのもあれば、こうやって解説と写真をガンガン載せた親切ブックレットで出してくれるのもあって、よくわからん会社ですな。シンフォ系には手厚いということ?

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