物色日記−2003年7月

  7月31日
▼バイト終了とサークルの例会の間が空き過ぎたため本日の収穫、今池P-CANにてJOHN COLTRANE AND JOHNNY HARTMANの同名アルバム、BARNEY KESSEL「KESSEL PLAYS CARMEN」、CHET BAKER QUARTET「RUSS FREEMAN AND CHET BAKER」。しかし今週に限って例会が金曜に変更になっていたのを思い出したのは覚王山を越えた後。これは憂鬱。今来たばかりの坂を上って下りてとぼとぼと帰宅しました。ふくらはぎの筋肉のギリシャ彫刻化が進む。

【只今のBGM:JOHN COLTRANE AND JOHNNY HARTMAN「JOHN COLTRANE AND JOHNNY HARTMAN」】


IMPULSEでたらーんとしてた頃のアルバム。ジョニー・ハートマンは落ち着いた雰囲気のディープ・ロウトーンのおじさんです。こういう人がデス声出すと多分カッコいいバリトン風になるんですよ。イユェーッってやつ。で当のトレーンのテナーはチェット・ベイカーのヴォーカルアルバムのトランペット程度にしか出てこないんですが、ねっとりしないフレーズと空気多めのトーンでさらり、さらりとフレーズを落っことしていく感じで良いですね。中年向きの色気。

  7月30日
収穫はなし。バイト先でCDの話になっても、ノーマルな人に言ったら引かれるんじゃないかと心配してしまって、なかなか所持枚数の総計は言えません。音楽がない人間関係って久々かも。「スティーヴ・マルクマスの2nd、中古待ちのつもりなんですけど、聴きました?」とか言える人はいない様子ですが、外が明るいうちに人間的に働けるだけで御の字ですからそんなん全く構いません。(「恩の字」と書くと思っていたけど間違いらしい。GOOGLE偉すぎ。)どこへでも根性で自転車に乗っていく話は割とウケが良いので今んとこそっちでもたせてます。スティーヴ・マルクマスの2ndも実際気になります。買った人、どうでした?

▼そういや昨日は、黒光る夏の風物詩を一匹退治しました。連中をブッ叩くのに何をためらうかって、外したら飛ぶかもっていう恐怖もあるけど、肉付きが立派過ぎて潰すのが嫌なんすよ。蚊やハエなら誤差範囲内でなかったことになる程度の体積しかないから良いものの、連中の場合は叩き潰す瞬間とその後のグニャ、ベタ〜、みたいなのを想像すると手も足も出ない。実際は案外アッサリしたもんなんですけどね。薄情な姉が「お前、何とかしろ」と遠巻きに恫喝してくるので、仕方なく、必死にスプレーで弱らせた後スリッパで成仏させて差し上げました。あー絶滅しろよ、○○○リ!つーか名前にゴとかブとか入ってんじゃないよばか!

【只今のBGM:BLACKFOOT「MARAUDER」】


ハードロッキンなサザンロックバンドの81年作。こりゃヤバイです!南部やさぐれ版"Freewheel Burning"みたいな曲から激シブ男泣きパワーバラードまで、感涙のクオリティ!というか正に、10年早いTHUNDERHEAD以外の何者でもなし!たまらん。最高。ハードロックをガツガツ派手にやればへヴィメタルになった時代にしか存在しなかった無鉄砲さがこれでもかという勢いで満載です。これぞ80年代をまたいだ瞬間の音。全員今すぐ(深夜でも!)買って下さい。

  7月29日
本日の収穫、バイト帰りの名駅店でDODHEIMSGARD「KRONET TIL KONGE」、DENNIS DESANTIS「CLOCK WISE」(デトロイティッシュミニマルエレクトロ02年作)、RADIOACTIVE MAN「RADIOACTIVE MAN」(TWO LONE SWORDSMENの片割れユニット)、SADIS EUPHORIA「FRIGID SILENCE SPILLING」(CEPHALIC CARNAGEやMISERY INDEXもリリースするWILLOWTIP発、激展開極悪ニュースクール/デスメタル!)。家にあるまだ聴き込んでいないCDを探して聴く喜びと、外に出掛けてCDを買う喜びが全く別のものであることは、ずっと以前から明らかな真理であるわけですが、バーゲンで大量に買い込むのと、何かのついでに通常営業の店に立ち寄るのもまた、別物というか、後者こそが本質であるべきという気がします。それはただ単発型か生活密着型かという問題ではなく、物色が生活で、あなたは「生活」しますかしませんか、CDやめますか、人間やめますか、そういうことなんだな。夏目漱石は揮発性。

【只今のBGM:DODHEIMSGARD「KRONET TIL KONGE」】


ノルウェーブラックのオールスターメンツ(でもないかも)によるプロジェクトの95年1st。この1stのみDARKTHRONEのフェンリッツ大先生がベースヴォーカルとしてメンバーに入ってます。DARKTHRONEより若干インテンスかつ時々クラシカルなフレーズも入るプリ・ブラの王道スタイル。文句なし、最高!この手のものはちゃんと本気な奴なら何枚買っても平気です。ある意味ブルーズにも近い。

  7月28日
収穫はなし。気がつきゃもう7月も終わり!?速ぇーよ。バイトが休みだった本日は、例の未だ名前のないバンドのミキシングに明け暮れました。とりあえず1曲(仮題"マイケルジャクソン")が完成寸前の微調整段階まで進み、これが仕上がればあとの3曲もすぐ出来るでしょう。あとはバンド名さえ決まったら8月中にCDにできます(CEOより先になる見込み)。以上犬録音速報でした。ああバンド名、昨日思いついた瞬間ボツにした「ドイモイメン(DOI MOI MEN)」が頭から離れない。絶対採用しませんけど。

【只今のBGM:CHEAP TRICK「CHEAP TRICK」】


アルビニ先生も好きなCHEAP TRICKの77年1stです。上前津にて700→500円。パンクのドサクサに便乗してみたポップマニア・ロックて感じでとてもニコニコできます。あほっぽく飛ばす1曲目"Hot Love"名曲!エンジニアのジム・メッシーナってどこかで名前聞いたなと思って調べてみたらBUFFALO SPRINGFIELD〜POCOの人でした。プロダクションはまー普通です。この心なしか不良っぽいギターサウンドがBIG BLACKを生んだと思うと感慨深い。

  7月27日
▼未だ名前のないバンドのヴォーカル録りでエンジニア兼英詞の意見役を朝から頑張りました。充実したやりとりの中、まずまずのペースで全4曲を録り終え、あとはミックスと、バンド名のみ!ということでココイチとミスタードーナッツをハシゴしてまでバンド名考案に四苦八苦。いやー、大粒感のあるバンド名を思いつくのは、"Eruption"を完コピするより難しいですよ。何考えてバンド名つけてんでしょうね、世の中の人々は。

収穫はなし。未聴CDを猛烈に消化せねばならない。

【只今のBGM:DELAROSA AND ASORA「AGONY PART 1」】


スコット・ヘレンのプロジェクトの一つの2000年発表フルアルバム。WARPとHEFTYとSCHEMATICをまたに掛けての活躍、恐ろしいもんです。軽くPREFUSE73風の人声カットアップあり、DISCOM的ノンビート展開ありと、オイシイとこ取りなハイクオリティ作。3つのプロジェクトの中では一番正統派にエレクトロニカしてる感じ。正統派過ぎて、5年経ったら風化してそうな気もするけど、ま良いでしょう。ライヴを屋外でほげーっと見たらかなり楽しそう。

  7月26日
▼バイト後、昨日買って良かったBILL FRISELLの残りを買いに金山に行って、もう無くなってたけど本日の収穫TWO FIRES「TWO FIRES」、BLACKFOOT「MARAUDER」、TANKARD「ALIEN」。こりゃ最高。梅雨も明けまして、炎天下のCD屋めぐり→ビアガーデンコースを隔週くらいで行いたいところ。サマージャンボ買えば何とかなるかな。

【只今のBGM:TWO FIRES「TWO FIRES」】


BOSTONの旧譜をCGで真似したようなどうしようもなくダサいジャケは気にせず購入。あのJOURNEYを体積5分の4まで煮詰めたような激濃メロハーバンドTHE STORMのシンガーとギタリストがいるバンドです。内容は当然最高!THE STORM節(=JOURNEY節)全開の胸キュン美メロ産業ロックチューンがこれでもかと押し寄せます。相変わらずこのシンガー氏はスティーヴ・ペリーそのもの。ギタリスト氏はニール・ショーンに比べれば随分と平坦で落ち着いた感じのリードしか弾きませんが、ソングライティング能力は微塵も衰えないばかりかますます盛んになってます。恐るべし。これはもう、GANG OF FOURと何も変わらないけど最高と認めざるを得ないQ AND NOT Uと同等の存在。BURRN!がどのくらいちゃんとプッシュしてるかは知らないけど皆さん買って下さい。

  7月25日
▼25日は出られませんといって今日のバイトは休みにしてもらったわけですが、まさかこのためだとは誰も思いますまい。今日からバーゲンのサウンドベイにて本日の収穫、金山でDISMEMBER「MASSIVE KILLING CAPACITY」(スウェディッシュデス名バンド95年)、MARK KOZELEK「ROCK 'N' ROLL SINGER」(RED HOUSE PAINTERSの人のソロ2000年作!)、THE MUFFINS「185」(USレコメン派バンド80年録音作)、五輪真弓「恋人よ」、THE HIDDEN CAMERAS「THE SMELL OF OUR OWN」、JOE HENDERSON「PAGE ONE」(RVGリマスター)、CACTUS「RESTRICTIONS」(ティム・ボガード&カーマイン・アピス!)、BILL FRISELL「GOOD DOG, HAPPY MAN」、井上陽水「氷の世界」、THE BLACK HEART PROCESSION「AMORE DEL TROPICO」(2002年)、BONNIE 'PRINCE' BILLY「EASE DOWN THE ROAD」、HARBIE HANCOCK「SPEAK LIKE A CHILD」、DELAROSA AND ASORA「AGONY PART 1」、AROVANE「TIDES」、ERIC DOLPHY WITH BOOKER LITTLE「FAR CRY」「MEMORIAL ALBUM」、上前津でCALEXICO「FEAST OF WIRE」(2003年!)、CHEAP TRICK「CHEAP TRICK」、CREAM「THE VERY BEST OF CREAM」(リマスター、20曲収録)、SEMANTICS「BONE OF CONTENTION」(エリオット・シャープ他、SSTリリース!)、THE POLICE「SYNCHRONICITY」(リマスター)。THE POLICEはこれにてオリジナルアルバムリマスターコンプリート!このアルバムだけリマスター外盤が全然見つからなかったんです。それとは別に既にコンプリート4枚BOX持ってるんだけど、やっぱり別々のジャケで持ってたいので。全体的には、掘り出し物感の強いものが多くてかなり満足です。費用も覚悟していた予算の範囲内で済んだし。お盆の岡崎店バーゲンも闘います。

【只今のBGM:DISMEMBER「MASSIVE KILLING CAPACITY」】


スウェディッシュデスの無骨王DISMEMBERの95年作。ENTOMBEDの「WOLVARINE BLUES」が奇跡的にカッコ良かったのを受けてこの頃のスウェーデンの連中は皆一様にストレート&ロッキン路線のアルバムを作ってて、この人達もまんまと流されております。もともと単純なノリを持っていたバンドなだけに激ハマリ。もう何か、デスメタル界のBLUE CHEERって感じです。いいねー。次のアルバムあたりですぐにオールドスクールデススタイルに戻ってしまうので、この作品での姿は貴重。子供騙しのゴテっとした巨大ロボットが火を噴きながらのしのし歩くジャケも何だかわけのわからない重圧感に満ちててヨシ。

  7月24日
▼御仕事二日目、まずまず順調な滑り出し。良い職場で幸運でした本当に。爽やかに16時あがりで、その後四ツ谷店に出向き本日の収穫THE BYRDS「YOUNGER THAN YESTERDAY」(ボーナストラック収録リマスター)、THE CANCER CONSPIRACY「THE CANCER CONSPIRACY」、FRANK SINATRA「SINATRA-BASIE」。夕方からのサークルの例会で久し振りな人に大勢遭遇した後本山「飛騨」(飲み屋です)へ。毎度客が誰もいなくなって掃除機もほぼ掛け終わるまで居座る集団としてあんまり有り難がられてない様子で、23時を回ると店員の視線と皿撤収攻撃が本当に厳しい。終電もなくなった頃普段どおり自転車で家路を走っていると、久屋大通駅あたりの交差点で信号待ちの隙に大胆にもキッスーをしとる会社員のカップルを発見!この時間帯のこのエリアはそこそこ通るけどこんなん見たのは初めて。ホント、すぐ近くのコンビニ前に横付けされたトラックで人が荷物をよっこらせとやってる所から5mあるかないかの距離で、夜の暗さだけを隠れ蓑に(といっても街灯にバッチリ照らされとるわけですが)やっとったのでビックリしました。これが地下鉄のホームの物陰で若き愛欲100%のでろでろした抱擁を交わす高校生同士とかだと、公害ですよてめーらってな具合になるんですが、今日のは何だか詩情すら漂ってて、ちょっと和んでしもた。控えめ感と熱情が交錯する画っちゅうかね。スーツを着るような歳になってもそんな風にお熱くなれるなんざ、いい話じゃないですか。さて明日は金山に9時45分集合でございます。

【只今のBGM:FRANK SINATRA「SINATRA-BASIE」】


アメリカン・エンターテインメントの道を往くならこの人を押さえないわけには参りません。これはカウント・ベイシー楽団と組んだ63年作。歌ってる内容はどれも「天使みたいなあの娘、彼女は僕好みの娘」とかそんなんばっかりなんだけど、そんなのデスメタルバンドが「お前の頭蓋骨を鉄槌で砕いて死した脳髄を食らう」みたいに言ってるのと殆ど同じようなもので、要はこの人がでっかいノリで気持ち良く歌って、聴衆がぽわーんといい気分になればそれで良いってことなんじゃなかろうかと考えております。こういう大昔のジャズヴォーカルだのジャイヴだのは、そのへんのシンプルな呼応がとても素晴らしいなあと思います。

  7月23日
▼ああバイト!ホラバイト!イヨッバイト!躍りまくっております、バイト行ってきました。意外と忙しい店でちょいとタイヘンでしたが、人が和やかだったので全然頑張れます。例のなんとかベルトとかいうフォーマルな洋風腹巻みたいなやつがかなり暑くて、これでひと夏越せば胴回りが痩せられそう。ヨシ。しかし今日も、「誰かは思い出せないけど絶対誰かに似てる」と言われました。つい最近違う人に同じ事を言われたばっかりなんけど、誰に似てるんでしょうか?髪を切る前と切った後に別の人から言われたからには、やっぱり顔のつくりかメガネのせいなんでしょう。不名誉な人に似てないことを祈る。

収穫はなし。16時あがりなんつうシフトもあるので、仕事帰りはホントに物色ツアーし放題っぽいです。まずは初給料日を待たねば。サウンドベイのバーゲンがもう明後日です。

【只今のBGM:VINNIE MOORE「MELTDOWN」】


VICIOUS RUMORSの1stでデビューした、シュラプネル系の代表格速弾きギターインストの人です。これは91年作。300円だったから買ったけど、特別アメイジング!ってこともない人ですな。そりゃあほみたいに上手いんだけど。曲が全部DAMN YANKEESのアウトテイク程度の出来で面白くないから仕方ない。トニー・マカパインはもうちょい期待に応えてくれたんだがなー。

  7月22日
▼バイトは明日から。今日は大学のスタジオで一人録音でした。すぐ外で練習してるオケ部や軽音のラッパがお騒がしいったらないんですよ、お騒がしいだけならまだしも、節と節の間の静寂を聴かせるところで「ぽぇー、ぽぇー」と皆様方のラッパが情けなく入ってしまうとですね、そりゃ私の歌も大概情けないですがね、もー輪をかけて最悪なんすよ。何度録音の合間に小さく罵倒の言葉を漏らしたことか。例えばホレ、"赤いスイートピー"の一番いいとこで、「このまま〜、ポープー、帰れなーい〜、プフォー、帰れなーい〜、パッペペペパー」とか入ってしまおうもんならもう、ハイ録り直し、聖子ブチ切れ、エンジニアもなだめすかす笑顔でむしろ聖子に激切れ、世の中上手く回るわけがない。練習なんかは自宅か吹上公園でマウスピースをプッポー、プッポーと弄ぶに留めといてだな、定期演奏会では全員ジョン・ゾーンかオーネット・コールマン状態、そんで名大って肩書きがついてりゃ「あらまきょうびのジャズ研はアヴァンギャルドがお流行りなのね」で済むんだから、今すぐそうするが良い。

 なんて横暴な考えに浸りながら作業してたら昼時に突然、去年富山に帰ってひたすら司法試験の勉強をしていたはずの先輩が現役部員2名とともにやって来て、どこだかよくわからないインド料理屋に連行されて昼食を摂ってきました。何でも昨日・一昨日と司法試験の二次で名古屋に来てて、ついでに久し振りな人々と遊んでいくとのこと。店のランチは味・費用対効果ともに上々、結構長居もしてヨシ満足というところで出ようとしたら「待ってください、スープあります」と引き止められ、いかにも最初に出てきそうなちょっと重い味のスープが遅まきに登場。このタイム感がインド式?プログレッシヴ!異文化とはいつでも興味深いものでございます。

収穫はなし

【只今のBGM:DEATH CAB FOR CUTIE「FORBIDDEN LOVE EP」】


最近ミキシングの参考に引っ張り出して聴いたらやっぱりちょっと良くて、改めて聴いてます。本当に来日してくれるんでしょうか。名古屋飛ばしは許さん。それにしてもこの人達のミックスはマニアック過ぎますねー。このEPと2ndは1曲1曲全部違うバランスでびっくりします。"405"のアコースティックヴァージョン、確かに激しく良いなあ。

  7月21日
収穫はなし。今日は容赦なくミキシング日記といきます。ドラムの各トラックのコンプ(D-12でいうところのリミッター。ややこしい)のスレッショルドを極限(-40db)まで下げて、レシオを2.0:1とかにしてみたところ、ちょっとPALACE MUSICっぽいデッドな部屋感を出しつつ全体をスッキリまとめることに成功。んでルームリヴァーブのEQをLow上げ目にしてディレイタイム最短にして軽くかけると、ボスボスと部屋に響くような低音が。おお、スローコア。こうなるとライン録りのギターをどうやって馴染ませるかがちょっと大変で、現在格闘中です。あと、ギターの低音が主役張るようなメタルならいざ知らず、そうでないものは、ベースの音作りがかなりの死活問題になるっちゅーことを再確認しております。ドラムのEQバランスがちょっとくらいいい加減でもベースが正しければ何とかなるもんっぽい。そのへんはもうマスタリングエンジニアの領域?マスタリングってもんをきちんと出来てみたい。ウチの前に「あっ、落としちゃった!」とか言ってマスタリングのソフトをうっかり落としてって下さい、誰か。

▼ベースの練習を相変わらずよくやってます。"Waltz For Debby"のテーマ部をベース一本で弾けるようになりました。

【只今のBGM:FUGAZI「FURNITURE」】


最近のFUGAZIのミックスってのは異様に低音がでかくて、作業中に参考に聴いてみたりするとビックリします。でも全然間違ってる感じはしないんだなー。このEPの音もシビれます。「ARGUMENT」とほぼ同じですけど。これまで音源化されていなかった3曲の新録音盤とのことですが、曲の作風の方も全然変わんないですね。DCハードコアのドンという先入観がなくても充分ホレボレします。全部集めるつもりもないしなーと見送っちゃってる人、これはマストです!入手困難になる前に買って下さい。

  7月20日
▼今日はまだ躍りません。いや、躍らせておくか。バイトバイトバイト。必要な物資(白の長袖カッター、革靴)を調達しに外出し、ついでに25日からのサウンドベイに気を取られてすっかり頭になかったブラザー栄ビルの「名古屋レコード祭り」へ。これがなかなかどうして、本日の収穫SUFFOCATION「EFFIGY OF THE FORGOTTEN」(US激重テクニカルブルータルデス真の名バンド1st!!)、UNSANE「UNSANE」(MATADORジャンクギターポストパンク1st!)、BAD COMPANY「RUN WITH THE PACK」(76年)、WILL OLDHAM「JOYA」(97年、D.パホ参加!)。全て倉敷「グリーンハウス」のコーナーから。全体的になかなか良かったけどここは品揃えも値段も傑出してました。今やちょっとレアなATHEISTの1stとか普通にあったし。こういう催しに、あんまり期待しないで2日目だけユルく行くってのも結構アリだなと思いました。

【只今のBGM:SUFFOCATION「EFFIGY OF THE FORGOTTEN」】


MORBID ANGEL、DEICIDE、OBITUARYなんぞに比べると知名度は劣りますが、スラッシュメタルを目に見えないところまで消化しきって現在のテクニカルデスの礎となるスタイルを築いた偉大なバンドです。いやーグレイト!DYING FETUSでも話にならんほどの本気度。全パート激テク、壮絶であります。この頃はまだ仕事の出来不出来がまばらだったスコット・バーンズによるプロダクションも、まぐれで大当たり。2ndより数段良い(何故!)。ホント、これ持ってりゃ無駄な新人は殆ど買わずに済みます。一家に一枚!

  7月19日
▼これからはこの日記にも「バイト」の3文字が躍る時代です。日が沈むと夜景が、春には桜が綺麗だそうです。鶴舞といえば上前津、金山、栄、今池、御器所とどこへでもアクセス自由自在なポイントであるからして、仕事帰りに今日はどこ行こうってな感じでまた往年の物色生活が甦りそうです。14階の上り下りに意地でも階段を使ったらちっとはバスドラがまともに踏めるようになるかな?新幹線の頃と違って、店内にクラシックとかが流れているから働きながら曲作りが出来ないのが難点ですが、行き帰りの自転車の各40分にクリエイティヴィティを集中させていきたいと思います。

▼その面接の帰りに至急本店へ寄って金山へ向けての資金作り、のはずが半分くらいをその場で放出。バナナで自給自足する男と呼んで下さい。本日の収穫FUGAZI「FURNITURE」(名作シングル!)、SEVEN STOREY MOUNTAIN「LEPER ETHICS」、ADOLFO'S REVERSAL「ADOLFO'S REVERSAL」(SIX GUN LOVER!)、GHOSTS AND VODKA「PRECIOUS BLOOD」(名作廃盤!)。

【只今のBGM:GHOSTS AND VODKA「PRECIOUS BLOOD」】


CAP N' JAZZ〜JOAN OF ARC〜OWLSのサム君(ファミリーネームが読めない。ヅーリック?チューリヒでええんか?)とヴィクター君がいるバンド。割とストレートにエモエモしい感じで意外。一見大味になったかのようなDON CABALLERO風PELEというか、そんなんです。ヴィクター君のあの奇怪・ささやきギターはちょっと抑え目だけど時々凄くおかしいです。ミックスがやけにいい加減なのは何故だろう、勿体ない!

  7月18日
収穫はなし。昼間に自宅2階の自室で歌録りしてたら突然姉が「食あたり」とか言って会社から帰って来やがった。Oh〜、shit。歌を聴かれることはありませんでしたが続行は不可能でした。Baka!

▼昨日から一夜明けて鏡を見たらどうも前髪は揃い過ぎだし、全体的にも大して短くなってないしで、結局追加で自力散髪を行いました。涼しくなった。カミソリを使うため、いつ手元が狂って頚動脈から数メートルの血柱が噴き上がるかヒヤヒヤもんです。それでも車を運転するよりは全然安全。ああ、練習しないと。

【只今のBGM:JOE HENDERSON「OUR THING」】


この時期のアンドリュー・ヒルやケニー・ドーハムは割と好きっぽいので買ってみました。決してRVGリマスターだからという理由のみではありません(実際デカいけど)。内容はクールで黒々としたハードバップ。緊張感の陰に和める余地があってなかなか好きな感じ。私はサックスやトランペットが「パプェーッ!」と鳴るのはどうも苦手で「ホフォ〜」と鳴るのはオッケーという趣向の持ち主ゆえ、このアルバムはひたすらオッケーです。

  7月17日
▼洗った髪はそのまんま自然乾燥して寝る派の私ですが、近頃は寝るまでに乾ききらないこともしばしばで、今日は例のサウンドベイ上前津すぐ隣の美容室で髪を切ってきました。「今日はお休みですか?」といつもの質問に、いちいち全部話すのも面倒だし「ふ〜ん、バンドマンなんだ」みたいに思われるのは嫌だから(バンドマンとは忌むべき単語であります)、一年前の設定で全部答えておきました。楽だった。就職のことからつながって話の筋は政治・社会の方向へ進み、元経済学部パワーがここで活躍。昼間っから中年美容師氏(♂)と「今は携帯に突然借りてもない金の取り立てが来ることもあるってねえ、凄い脅すような感じで」「そういう人達もお金がないんですね」「そう、みんなお金がない」なんつう枯れ系の会話をするのは痛快ですらあった。

▼その後久し振りの今池P-CANへ。本日の収穫BARNEY KESSEL/SHELLY MANNE/RAY BROWN「THE POLL WINNERS RIDE AGAIN!」(2枚目!)、HAMPTON HAWES TRIO「VOL. 1」、JOE HENDERSON「OUR THING」(RVGリマスター)、CHET BAKER「CHET BAKER & STRINGS」(リマスター)。予定外の大幅出費だ、そりゃないぜ今池(のジャズコーナー)!ロックの方は本当にどうしちゃったのというくらいダメになっててびっくり。あんたが青春の一部だったことは忘れないしこの先否定もしないぜグッバイ、とでも感傷的に吐き捨てたくなるくらいの有様。昔はよく通ったモンだがなあ。

▼夜はサークルの人々と、来週からフジロックに旅立つ連中の壮行会に、というわけでもなく中日ビル屋上ビアガーデン「夏の離宮」へ。今シーズン1回目。いやー相変わらず秀逸な空間です。素晴らしい。デザートは食えるわ、風は涼しいわ、世間はまだ働いてるわ、そんな中でエモい話題に花を咲かせたり咲かせなかったりしつつ2時間3300円ってのは全然妥当。名古屋近郊にお住まいの方はホント一度は行った方が良いですよ。んで場内で流れていたBILLY JOELの"Honesty"に反応したシンガー二村くんの鶴の一声で、年に一度行くか行かないかってくらい行かないカラオケへ集団でハシゴ。常日頃仕込んでいたネタの使える/使えないが試せて有意義でした。五輪真弓とMETALLICAは採用であとはイマイチ。へヴィメタルの英語を明瞭かつ邪悪に発音するのは楽しい作業ですね。芸達者なカールスモーキー石井や宇多田ヒカル(♂)も聴けたし良かったなあ。

【只今のBGM:BARNEY KESSEL/SHELLY MANNE/RAY BROWN「THE POLL WINNERS RIDE AGAIN!」】


一枚目にしてやられた後バーニー・ケッセルのリーダー作を何枚か買ったけど、この三人でやってるときのムードに勝るものはないという感じがします。単に年代の問題かも知れませんけど。3語って10悟らせるようなとにかく見事なアンサンブル。カッコイイです、憧れます。んでまた、プロダクションが鬼のように良い。レスター・ケーニヒ(グ?)偉い。

  7月16日
▼MINUS THE BEARのライヴでした。一曲も知らずに行ったけど、行っといて良かった。詳細は明日にでもライヴリポートに書きますが、とにかく元BOTCHの方のギタリストに釘付けでした。メタラーの皆様、そろそろタッピングは普通にやってもダサがられない時代みたいですよ。物販にあったCDは国内盤だったため買わず、収穫はなし。Tシャツ買いました。Tシャツといえば、今日はちょっと人々を威嚇するつもりで背中に「TRUE NORWAGIAN BLACK METAL」の文字が躍るDARKTHRONEのTシャツを着ていってやったところ、やっぱりどうも「何、あれ」みたいに見られてる気配を感じたので、今度からはメタル以外のライヴに着てくのはヤメにしようと思いました。

【只今のBGM:BOTCH「WE ARE THE ROMANS」】


ライヴの余韻に浸ろうにも彼らのCDは一枚も持ってないのでこれを。1stはそこそこでしたがこの2ndは超名盤です。DON CABALLEROがイケて絶叫が大丈夫という人は勿論全員買い、もう聖典の域ですよ奥さん。よく聴くとこの頃からタッピングしまくりです。この人天才。アンコールでここから1曲くらいやって欲しかったなー。

  7月15日
▼最近姉にやっと嫁ぎ話が出たらしく、それにともなって母親に「買い物とか困るからアンタも車の運転、練習して」と頼まれてしまった。そろそろ運転に前向きになりどきか?「虫歯になりやすい人」と同様に「事故で死にやすい人」である自信はまんまんですが、移動リスニングブースとしても魅力的だし、ここはひとつ頑張ろうかという気になってます(天変地異的発言!!)。私が交通事故で死んだ時には、誰かD-12の使い方がわかる人が部屋に来て、マシン内に入っている未発表音源を探してミックスダウンして犬録音からリリースして下さいね。犬録音のロゴはPCの「マイドキュメント」にある「inurec.bmp」ですからよろしくお願いします。部屋のCDは3枚500円で投げ売り、余ったら本店へ!(だからって殺しに来ないで下さい!)収穫はなし

【只今のBGM:KENNY DORHAM「AFRO-CUBAN」】


わかりやすいタイトルの有名盤。アゲアゲでやかましくてヨロシイです!同じラテンでもオシャレにキメ込むボッサとはえらい違いで、土人パワー炸裂っちゅう感じのテンションで全編たぎりまくってます。ハードコア!個人的にトロンボーン(J.J.ジョンソン!)が入ってるのがたまらん。ぼぇーぼぇーというぶっとい唸りとラテンな暑さのマッチングがこれまた、アダルトなカッコ良さをほとばしらせ放題でイイんです。

  7月14日
収穫はなし。今日もミキシングを結構頑張って、長時間やり過ぎて耳が変になってきたので夕方頃からホコリまるけのシーケンサーを引っ張り出し、時々思い立っては挑戦するオール・ステップ入力(とそのリピート)のエレクトロニカもどきみたいなのを久し振りに作り始めるとこれがまた良い感じ。ただ今気持ち良く無限リピート中につき、↓

【只今のBGM:なし】


(註:市販のCD以外の音源を聴いているときも「なし」と書くことにしてます。)

  7月13日
▼雨降んなよな〜雨。本日の収穫、ジャズシンでBILL EVANS「FROM LEFT TO RIGHT」(デジパックリマスター未開封新品)、KENNY DOHAM「AFRO-CUBAN」(こっちもデジパックリマスター未開封新品)、突如復活していたコメ兵のバナナ出張ブースでANGEL WITCH「RESURRECTION」(2000年の自主制作復活アルバム!)、DARKTHRONE「BLAZE IN THE NORTHERN SKY」(初期3部作!)。サボテン飼いたい。夜は栄・クラブドーターの一周年イベントへ。なかなか充実したメンツで大いに楽しみました。やっぱり終了はまた25時になって、今回は吉牛(並+卵の黄金コンビ)食って帰りました。お疲れ様!

【只今のBGM:BILL EVANS「FROM LEFT TO RIGHT」】


69〜70年収録の、オーケストラを従えてエレピとアコピを両方使用するという趣旨のアルバム。新しめの録音のくせにピアノの音があんまりクリアじゃないのはちょいと好かんが、ビルさんとオケとの相性ってのもまた、なかなかのもの。やり過ぎなまでにムーディ、メロメロです。

  7月12日
収穫はなし。昨日の晩からパソコンがおかしくて、購入以来二度目の再インストールに奔走。マイナスをゼロに戻すだけの一日っつーのはえらく損した気がするな。ついでにマウスの中を掃除してびっくり。買った当初の滑り具合なんて忘れてましたが、甦りました。かなり清々しくなるんで、一度もやったことがない人は是非どうぞ。私のマウスにはボールなんか入ってませんという人はささやかな楽しみを一つ失っている。

【只今のBGM:COALTAR OF THE DEEPERS「SUBMERGE」】


特撮だからということもなく、昔から時々中古で発見しては買ってます。いくら声が気持ち悪くても、デスメタルをわかってるという点で贔屓したい。ナラサキ氏は、理想とする世界が非常にわかりやすいミュージシャンだと思いますが、毎度毎度このドバーッ、ビシャーッとしたプロダクションは解せないところ。「LOVELESS」に憑り付かれて「壁サウンド」に憧れる日本人は本当に多いけど彼らの気が知れん。靴の先に何か気になるものでも?それはさておき、曲はちょっと間違えばDESOTOから出ててもおかしくないような感じなので、イーモな皆様は安く見たらいっぺん試してみて下さい。声が例の歌声アップ職人「無職さん」風なので注意。

  7月10−11日
10日の収穫、本店にてA-SET「THESCIENCE OF LIVING THINGS」「SONGS FROM THE RED ROOM」、COALTAR OF THE DEEPERS「SUBMERGE」(98年)、INHUME「DECOMPOSING FROM INSIDE」(オランダ凶悪ゴアグラインド)、300円でVINNIE MOORE「MELTDOWN」(ex.VICIOUS RUMORS)。

▼「来週のこの時間」と予告しておいて一日遅れとなってしまいました。いやー、この歳になってもまだまだ「人生初」なるものは沢山ございまして、昨日木曜は、全く面識のない人が同席するコンパというのに行って参りましたよ。ネヴァービフォーですよ。どう振舞えばよいのか困惑して置き物になってしまうこともなく、変に戦力になり過ぎることもなく、普段通りの調子で乗り切れました。良かった。経験者に言わせると今回は全体としても充分成功の部類に入るらしく、そういえば割と和やかな雰囲気で過ごしやすかったなあという感じがします。お開き後、こちら側の参加者(♂、勿論!)のウチにお邪魔して何故かカクテルの試飲をドンドンやって28時頃帰宅。彼らが作ったカクテルは全部メロンソーダかチーズバーガーの味だった。

▼んで金曜11日、久々の11時起き。普段は生活を規律づけるため朝8時前後には起床してる私ですが、睡眠不足で無駄に早く起きてもボケッとして一日ダメにすることは分かっているので堂々と寝倒しました。収穫はなし

【只今のBGM:INHUME「DECOMPOSING FROM INSIDE」】


細菌の顕微鏡写真のジャケに「これは」と思い試聴したら、トットットッ、スパスパスパスパスパスパ、ぼーぼぼーぼー、と来たのでOK!とばかりに購入。それほど下品ではないけどなかなかヴァイオレントな正統派ゴアグラインドです。スラッシュっぽさを若干薄めたEXHUMEDという感じでしょうか。チューニングはA(3音半下げ)。ツインヴォーカルみたいなんだけど全く声の違いが判らん。

  7月9日
収穫はなし。自宅で歌録りしてまずは2曲が完成。部屋で申し訳なげな声量で歌うとかえって、幼な子を諭すルー先生てな感じのヤンワリした声色で録れて良い塩梅です。んで例によって完成したのを無限リピート。誰かがそのへんにいたら「ここ!が良いんだよ〜」といちいち説明してしまうに違いない、音源完成直後のこの変なテンションのさなかにいる時ほど幸せな時間は、他にないとは言わないが、なかなかないもんです。

【只今のBGM:THE AMERICAN ANALOG SET「FROM OUR LIVING ROOM TO YOURS」】


この妙にハイ落ちした貧乏くさいプロダクションを参考にしたくて聴いてます。曲は、昔のSTEREOLABが思いっきりインディギターポップにしてスローコアになりかけてしまったような、シッポリ大人しい感じ。花火の音や虫の音を凄いローノイズで録って収録してるんだけど、どうやってんだろう?他にもこっそり音響マニアな小細工が随所に。アメリカ人はようやるなあ。

  7月8日
収穫はなし。EXCITEの英和辞書とGOOGLEの助けを猛烈に借りて、CEOの新作に必要な歌詞を全て一気に書き上げ、今疲弊しきっているところです。あとは歌録りして、もうちょっと一生懸命ミックスしたら完成!曲名が決定したためジャケも今日作成しました。よく働いたな〜。大変短い曲が半分以上を占めてはいますがトータルで15曲収録予定という太っ腹盤です。正に全員買い!遅くとも8月中にはリリースできると思いますので、しばしお待ち下さい。

【只今のBGM:MARC JOHNSON「THE SOUND OF SUMMER RUNNING」】


この前買ったジョン・スコのおかげで、ここのところ一生懸命買って聴いていた古くからのジャズと、最近のフュージョン/ジャムバンドの人達とがやっとリンクして、相当昔によくわからぬまま買ってみたZONY MASH(ウェイン・ホーヴィッツ)や、去年あたりに買ったこのアルバムも、何だか安心して聴けるようになりました。これは98年の作品で、大変爽やかで和めるアコースティック・アメリカーナ・フォーキー・フュージョン/ジャズをやっとります。POLYVINYLかと思うような青ーいジャケともども、夏のお供には最適でしょう。というかアルバムタイトルが全てを物語ってますな。PELEやキンセラ弟が好きなら是非どうぞ。

  7月7日
収穫はなし。ひなまつりは三色ダンゴ、子供の日はチマキ、七夕は何か食べ物ありましたっけ?とりあえず普通の一日でした。

【只今のBGM:THE GLORIA RECORD「START HERE」】


ウッカリ月9新シリーズの第1回を見てしまいました。夏って何故か切ない季節っつーことになってるもんですね。というわけで切ないのが聴きたくなってスゲー久し振りに聴いてます。あーやっぱり、季節を問わず最高ですわ。どの一小節をとっても必ず号泣しまくっているかのようなこの人のタメにタメまくるヴォーカルはホント好きです。ネットで検索するとこのアルバムは「RADIOHEADぽくなった」と書かれていることが多いですが、もっとみっともない、なりふり構わない、錯乱してる演技をする浅野温子みたいなズルズルした激情が内圧に耐えきれずに吹き出るようなそんな感じなので、騙されて買ってもいいけど、敬遠しちゃいけません。若いうちに聴いて涙しておくべき。

  7月6日
▼雨の日用の靴が必要、と思うのが遅過ぎたため、丁度良さそうなやつが半額で買えてしまった。バーゲンって素晴らしいですね。栄店のバーゲンも今日までで、段ボールの補充目当てに行ってみました。本日の収穫、全て通常棚からGREENMACHINE「THE EARTH BEATER」「D.A.M.N.」(MAN'S RUIN、金沢産激スラッジ!)、NEWS FROM BABEL「WORD RESUMED ON THE TOWER/LETTERS HOME」、THE GOLDEN PALOMINOS「THE GOLDEN PALOMINOS」(80's地下NYオールスター!)、THE UPSETTERS「RETURN TO DJANGO」、FENNESZ「ENDLESS SUMMER」。月末のサウンドベイまで日の丸弁当で生き延びねば…。

▼しかしここ数日の、晴れる日は夏みたいに晴れ、降るときはアホほど降るという天気の移ろい方は、わかりやすくて良いですね。中途半端な曇天が4日も5日も続くよりは「今日はハズレです!」とばかりに一日集中型で降り込められた方が諦めもつくというもの。あー夏、ビアガーデンでコーヒーゼリーとかをガンガン食って苦しくなりたい。

【只今のBGM:NEWS FROM BABEL「WORK RESUMED/LETTERS HOME」】


リンゼイ・クーパーがイニシアティヴを持つバンドのようですが、ダグマー・クラウゼ&クリス・カトラーがメンバーにいるとあってやっぱりART BEARS直系の音です。更にロック色が薄いかも。恐いです。LP2枚分のカップリングCDらしく、後半の方ではロバート・ワイアットが5曲で参加、天使の和み声を聴かせてくれます。この手書き横ラベルのCDが部屋に増えていくのは気分がいいなあ。

  7月5日
▼生活創庫店のバーゲン段ボールで以前見かけたCDが実はマスト・バイな一枚だったことを知り、買いに行ったのに無かったのはガッカリだ。パックをくっつけた白い顔のオバサンが笑顔で肉みたいなのを切り刻んでるジャケのSANITYS DAWNの3rd、誰が買ってったっつーの!この外出を無駄足にするのもナニなので本日の収穫、そのバーゲンコーナーからOLD「FORMULA」、CARNIVAL IN COAL「FRENCH CANCAN」、生活創庫店のレギュラー商品からFREE「FREE AT LAST」、KONKHRA「SEXUAL AFFECTIVE DISORDER」(スコッグスベルグ録音93年作)。どっちかというとやっぱり無駄遣いだったな〜。こんばんは宇都宮隆です、じゃなくて、鬱だわ。

【只今のBGM:OLD「FORMULA」】


P-CAN今池でよく100円ワゴンに入っている初期EARACHEバンドの95年作。なんかオッという感じのサイケデリックなジャケで、これはもしやと賭けに出ました。内容は、デスメタルのデの字も出ないような、レトロ・テクノロジカルなサイケシンセポップ。ストーナーだと踏んでたのに意外過ぎる。和声感のセンスはなかなか良いものを持ってるらしく、擬似ニューウェイブに終わらない独特な味を発しています。わざとチープにしているリズムマシンがそのまんまダサくて、あんまり何度も聴けなそうだけど、EARACHEでこのアートワークかよという存在感のみで持っててもいいな。300円で良かった。

  7月4日
▼アカン、また裁判せな。本日の収穫、今日から20%OFFバーゲン(月曜までみたいです)のバナナ栄店にてCHICAGO UNDERGROUND DUO「SYNESTHESIA」、CHICAGO UNDERGROUND TRIO「FLAMETHROWER」、STEVIE WONDER「FULFILLINGNESS' FIRST FINALE」(デジパックリマスター)、EYEHATEGOD「DOPESICK」(スラッジ〜ストーナー超・名バンド96年作!!!)、HUMAN REMAINS「USING SICKNESS AS A HERO」(DISCORDANCE AXIS〜BURNT BY THE SUNのデイヴ・ウィット在籍!)、HELICON「HELICON」(90'sダメジャーマン代表格1st!)、あとはバーゲン段ボールからCHEAP TRICK「HEAVEN TONIGHT」(78年!)、THE JOHN SCOFIELD QUARTET「WHAT WE DO」(93年)、FASTER PUSSYCAT「WAKE ME WHEN IT'S OVER」、INU「メシ喰うな!」。絞るに絞れん良い買い物でした。

▼その後久々に丸栄スカイル9F「スパゲッティのコモ」で500円ランチを頂いてきましたが、以前よりコショウか何かが控え目で味が丸くなっていた気がします。その日の調子だろか。ともあれ未体験の人は一度、ビックリしに行って下さい。

【只今のBGM:THE JOHN SCOFIELD QUARTET「WHAT WE DO」】


マイルスバンド卒業生の「アウトするハゲ」ことジョン・スコの93年作。ハゲてるし、アウトしてます。こりゃなかなか、シカゴ一派の中途半端な真似事アルバムを買うより(といいつつトリオもデュオも今日買ってますが…)全然良い!ジョンスコやばい。古典をしっかり押さえた巧妙なニュアンスでもって、ホールズワースともまた違う恐ろしい外し方のフレーズをヒョルヒョルッと滑らせてくるんで、相当キモチワルイです。93年作ってことでリヴァーブとかが気持ち悪くないか心配してましたが特に問題になるほどでもありません。普通に800円でも買う価値ありですよ。

  7月3日
▼「馬から落馬」的なうっかり日本語を、口頭ならともかく文書上でやってしまう人には、ちょっと引くこともあります。さて今日は自宅で宅録しましたよ。収穫はなし。次回の本山・台湾ラーメンでは辛くない普通のラーメンを頼みたい。Wozzy(Yxxxxy, actually) is high, and so am I〜!といかんとなあ。ルー先生のジョーダンは全部冴えてたなー。初期的なゴタゴタよりむしろ色々落ち着いた後の状態の方に興味がある部類の人間としては、つい億劫になってしまいがちでイカン。意味わからんけど、来週のこの時間をお楽しみに!

▼明日金曜はバナナ栄店バーゲンです。開店は11時。5分前行動で臨みます。

【只今のBGM:SILVER JEWS「BRIGHT FLIGHT」】


スティーヴ・マルクマスが参加していようがいまいが、この人達は良いですね。夜遅くとかの気力が全くない時間帯にてれーっと聴いてると、そのまんま寝たくなっていい感じです。試聴負け(?)するタイプですな。アメリカが好きなら黙って買って帰るべき。

  7月2日
▼今日もSOHOエンジニアでした。ゴルゴを久し振りにちょっと読んだ。収穫はなし。「走り始めた、醤油は薄塩に変えた」って永遠の名文句ですよね。よく日が照った。頂き物の桜餅を食った。

【只今のBGM:BAD COMPANY「BURNIN' SKY」】


素材が良い人の冴えないアルバムを集めるのが大変好きです。特に売れ線の人、あるいは売れ線を目指そうとしている人のそういうアルバムは、時代のあおりを受けて思いもよらないことをやっていたりするので全く侮れません。さてBAD COMPANYの76年作となるこのアルバム、まずジャケが凄いです!モノクロの点描でメンバーがつっ立っているというイラストなんですが、中央でポール・ロジャースが、はっぴ&ハチマキ装着(下はジーンズ!)で堂々の仁王立ち!あとのメンバーは普通の70年代ロッカー風の服装です。しかもその図柄に、バンド名もアルバムタイトルもプリントしないという意味深さ。何を、何を狙ったのですかあなた達は…?これで裏名盤だったらカッコ良かったのに、別にそうでもありません。1曲目なんて"Wishing Well"のパート2を狙って失敗したみたいだし。ポール・ロジャースはしかし、いつでも良い。

  7月1日
▼うわー7月だ。7月なんて書くだけでマブシイ!何だか知らないがここ数年夏がちょっと好きです。何をするにしても移動するとき灼熱に耐えねばならない分、どこかに落ち着く度に必要以上に幸福感を感じて、いざ夏が過ぎるとその幸福の方ばっかりを覚えているっつう具合なんでしょうな。「想い出いつの日も 綺麗すぎて〜」っていうビリー・バンバンの歌、名曲ですね。CD欲しいですね。ヴィブラートなしで田舎臭く伸ばすとこがたまりません。それはさておき、夏真っ只中には暑くて仕方なくて「夏、死ね」とか思ってるわけですから、ビリー・バンバンはひたすら正しい。

収穫はなし。サークルで毎年秋に行う野外コンサートの会場抽選のため朝から栄方面へ行きまして、昼に噂の「カレー焼きそば」を試してみました。話に聞いた通り、カレー味の焼きそばではなく焼きそばにカレーがかかっているという代物で、更に放っておいて目玉焼きにするも良し、早々に焼きそばに絡ませてしまうも良しという状態の生卵が鉄板にポトンと落としてあり、かなり秀逸でした。しかも450円という良心価格。私はカツのトッピングでいきましたが、ライスをつけた方がトータルの完成度は上がりそうな感じでしたので、皆様がお試しになる際はそれでいって下さい。店は栄町ビル地下1階のマンガが凄い書店の奥にあります。んで栄町ビルに来たらやっぱりということで三日連続で本店にお邪魔してしまった。国内インディシーンの食えてる食えてないの興味深い話が聞けました。食うなら自主レーベル、リハは20分まで、これで万全ということです。

【只今のBGM:WARHAMMER「DEATHCHRIST」】


多分USURPERが最初だと思うんですが、何故かCELTIC FROSTおよびHELLHAMMERのソックリバンドってのが世の中に複数存在するんですな。この人達もそのひとつ。「MORBID TALES」期のCELTIC FROSTを完全再現しております。プロダクションまでソックリで笑えます。新品じゃ絶対買わないけど中古800円くらいなら全部揃えたい。ただ一つ、あの「ウッ」を真似するとき、妙に歯切れ悪く「ウぅう…」と言うのはこだわりなのか何なのか、気になるところ。「ウッ」もいいけど「ヘーイ」が好きだから今度はそれも真似して頂きたい。あーCELTIC FROST最高だな〜。食ってけるならトム・G・ウォリアーになりたい。

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