物色日記−2003年9月

※頻出語句解説はこちら
  9月30日
収穫はなし。病院内のエレヴェータは、さすがにバリア・フリーが進んでおりますもので、止まる階ごとに「××階です」という音声アナウンスが流れます。これが5階に止まると、変わらぬ口調で「誤解です…」と言うものだから私はいつも心中密かにプッと笑っています。君、何が5階なものか。

【只今のBGM:LATTE E MIELE「PAPILLON」】


キリスト受難劇をモチーフにした1stが有名なイタリアンロックの名グループというより名物グループ、LATTE E MIELEの2ndでございます。その1stは未聴ですが、こっちもかなりイイ出来です!キーボードを主体とした無茶苦茶クラシカルなアンサンブルを身上とし、途中いきなりフォークな弾き語りになったりするところも含め、EL&Pから軽快ブギーを抜いて死ぬ程混沌とさせたような作風です。今回も一応元ネタになるストーリーがあるらしく、叙景的になろうと頑張り過ぎる余りFANTOMASもビックリの激展開になってるのが可笑しい。それにしてもクラシカルなパートの完成度は半端じゃなく、ENIDよりも濃くPFMより緻密、GENESISよりおとぎ話、YESより雲の上。そして時々唐突に挿入されるジャズコンボもどきは笑ってしまう程グルーヴィーの逆(特に鍵盤)でこれまた物凄い。やり過ぎゆえの胡散臭さも多分にありますがそこまで愛したい感じのバンドです。それにしてもこの時代の人達は、ARTI E MESTIERIの2nd然り、「これ1枚が決定盤!」と言われているもの以外のアルバムも結構良かったりするもんですね。

  9月29日
▼バンドの練習のマンネリ化にお悩みの皆様、メンバー全員長めのシールドを買って、各々のアンプと2〜3m離れて対面する格好でやると、シールドが絡み合い、やけに他のメンバーとの間合いが近くなって、何だかエモい感じになるのでオススメです。練習後に行った今池「ランプ亭」は相変わらず冴えていた。1000円前後で費用対効果のよいリッチめな洋食が食いたいときには是非どーぞ。収穫はなし

【只今のBGM:PENFOLD「OUR FIRST TASTE OF ESCAPE」】


これは暗い!激しく後ろ向きだなあ!ついさっきまで聴いていたKATATONIAと全く違和感なし。さてこのバンドは、MILLIGRAMなるあんまり聞いたことのないレーベルから出ている、重度のMINERAL中毒者のためのエクストリーム・フラれエモです。ここまで来るとヤバイですね。後期MINERALを順当に歌ものとして垢抜けさせていったTHE GLORIA RECORD、音響面での実験に色気を見せたTHE APPLESEED CASTなどの本家組を尻目に、こいつらはあくまでヒタヒタに湿らせたMINERALを凸レンズにかけて一点に集めたような壮絶なシケっぷりを誇ります。CELTIC FROSTに対するUSURPER、YESに対するSTARCASTLE、STEVIE WONDERに対するJAMIROQUAIと同じようなもんで、これはこれで大いに存在意義のある優秀な音楽だと思います。ダイハードなイーモ・ラヴァーなら黙って全員買い。

  9月28日
収穫はなし。9月も終わっていくなーオイ。最近PCを使っていると時々、本体から物を引っ掻くような怪音が聞こえます。ソニー・タイマー、カミング・スーン、田中角栄。

【只今のBGM:PAN AMERICAN「THE RIVER MADE NO SOUND」】


死にたくなったらこれ。激ダーク希死系電子音響のPAN AMERICANの02年作は相変わらずです。ヤバイ。展開は徹底的に薄く、直球マイナーコードのみを使い、音数は常に最少。「あの世のTANGERINE DREAM」と呼びたい感じです。見える人には何か見えるのでは?取り扱い注意!

  9月27日
▼今日はバナナレコード全店バーゲンを闘いました。本日の収穫といきましょう。まずは10時開店の本店。有り金全部下ろして並ぶべしとの情報のとおり、壁のリコメンドコーナーが丸々入れ替わる量のポストロック/エモ系の入荷が。しかし私の本店通いも長いので既に持っているものが結構あり、恐れていたほどの出費には至りませんでした。買ったものはSHINER「LUNA DIVINA」「STARLESS」、THE LIFE AND TIMES「THE FLAT END OF THE EARTH EP」(SHINERの人の新バンド)、ENGINE DOWN「DEMURE」、PREFUSE 73「THE '92 VS '02 COLLECTION」、PENFOLD「OUR FIRST TASTE OF ESCAPE」(MINERAL濃縮系極泣きエモ)、CROM-TECH「CROM-TECH」(サンディエゴ速弾きバカケイオティックファストコアデュオ!)、あぶらだこの木盤。
 開店時間の都合で次はパルコ店でPAN AMERICAN「THE RIVER MADE NO SOUND」(LABRADFORDの人)、BLUE OYSTER CULT「FIRE OF UNKNOWN ORIGIN」(81年)の2枚。ジャズシンではBOBBY TIMMONS「FROM THE BOTTOM」、栄店でSTARS OF THE LID「AVEC LAUDENUM」とAKSAK MABOUL「UN PEU DE L'AME DES BANDIRS」(クリス・カトラーやフレッド・フリス参加のレコメン大有名盤2nd)、名駅店でJOE HENDERSON「PORGY AND BESS」(97年、ジョンスコ・オン・ギター、STINGも何故か参加)と100円でWOLF COLONEL「THE CASTLE」(K RECORDS)。一緒に廻っていた大学のサークルの人とはここから別れ、昨日読んだレコスケにならってひとまずミッキー吉野家にて補給。そしてJRで一路岐阜へ向かいます。

 岐阜店は凄く時々しか行かなくて、行く度にいいものがたまっててバカ買いしてしまいます。なかなか行かないところで遠慮してたら交通費が勿体ないですからね。てことで岐阜店にてEMBRYO「WE KEEP ON」(ジャーマンエスニックサイケジャズロック名バンド72年作リマスター!)、FOUR HUNDRED YEARS「SUTURE AND OTHER SONGS」(97年)、JOHN COLTRANE「BLUE TRANE」(リマスター)、LATTE E MIELE「PAPILLON」(イタリアンロック名バンド)、EYEPHONE「DEVOLUTION」(フレンチノンビートエレクトロニカ)、GOVERNMENT ISSUE「COMPLETE HISTORY VOLUME TWO」(J.ロビンス在籍80'sDCハードコアオリジン、コンプリート2枚組×2の後編)、HELDON「AGENTA NILSSON」(リシャール・ピナス率いるフレンチアヴァンプログレ)。そして岐阜にはもう一ヶ所、メタラーのオアシス・ざうるすがございます。路面電車の線路がある通りづたいにてくてく金神社まで歩くのが結構な距離。既にバナナの袋の満杯なのが3つカバンに入ってる身としては少々の苦行です。そうして辿り着いたざうるすは、メタル棚は相変わらず充実してたけど前回のREVERENDほどの好ヒットはなく、ジャズコーナーからBLUE MITCHELL「THE CUP BEARERS」1枚のみ購入。そして今度は名鉄に乗り込み、バナナ岡崎店しかない東岡崎駅へ。

 岡崎店は、交通費の割に大したものが買えなかったりすると凄く損なので、岐阜店にも増してたまーにしか行きません。しかし今回はそこに信じられない光景が!今月19〜25日にやっていたはずの特集段ボール(「全店蔵出し満塁ホームランセール」の一環で「METAL CD新入荷〜名盤多数出します デス/ブラックメタルからメロディ系まで」とのことでした)がそのまま生き残っていて、メタルコーナー丸々ひとつ分くらいの量のメタルCDが、勿論正規のメタルコーナーとは別に、店内至るところにボコボコと!!買ったものはTANKARD「THE MEANING OF LIFE」(ジャーマンスラッシュ激名バンド92年作)、THE EVERDAWN「OPERA OF THE DAMNED」(スウェディッシュ正統派メロデス大絶賛1stEP)、KATATONIA「THBA ELOHIM METH... THE KEVIVAL」(デビューミニ)、AMBER ASYLUM「THE SUPERNATURAL PARLOUR COLLECTION」(RELAPSE傘下RELEASEリリース、女性Vo.アンビエントゴシックフォーク)、CEPHALIC CARNAGE「CONFORMING TO ABNORMALITY」(グニャグニャ・ラリパ・グラインド1st!)、DISCORDANCE AXIS「THE INALIENABLE DREAMLESS」(HYDRAHEADからの2000年3rd)、ORCHID「DANCE TONIGHT! REVOLUTION TOMORROW! / CHAOS IS ME」(叙情変則絶叫ポストコア2in1)、JOHN COLTRANE「CRESCENT」(64年)。件のボールは本当にマニアックで、メタル店長氏(ex.ポップクラブ)再リスペクトです。「ソテ・ジ率いるコリアンメタル名バンド」なんてコメント書けるの、名古屋のCD屋でヘヴンのマスターかあなたくらいですよ…。今日も着ていたのはばっちりHALFORDのロングスリーブ。ロブ爺と共に現役の気概でいつまでもrock hard ride free、fight fire with fire、fxxk like a beastといってもらいたいもんです。

 ということで今日一日の総購入枚数は29枚と相成りました。今年も全店バーゲンありがとう。

【只今のBGM:GOVERNMENT ISSUE「COMPLETE HISTORY VOLUME TWO」】


あらゆるアルバムやEPをコンパイルした、4枚に渡る優秀なコンプリートCDセットの後編です。アートワークはかなりそっけないですが、オリジナル盤をひとつづつ探し回る苦労を考えればヨシとしましょう。さて音楽的な内容はというと、硬派ながらも80年代後半ということでHUSKER DU的なメロディアスさが入ってきている男気メロディックパンク/ハードコア(メロコアとは似ても似つかぬもの)をやってます。この2・3年後にはもうJAWBOXを始めてるというタイミングなだけに、既にその雰囲気を彷彿とさせるところも。いかにもパンクマナーの歌い方をする専任シンガーがいて、J・ロビンスはここではベーシストです。人に歴史ありですね。けっこうコーラスが絡む曲が多いのであの声も時々聞けるし、更に1曲だけ、ロビンス先生が(結局先生呼ばわりですわ)リードヴォーカルを取る曲がございましてね、も〜若いんです。今じゃやらないような猛々しい叫び一発とかが出てきたり、信奉者にはたまりません。JAWBOXおよびBURNING AIRLINESが好きな人、BLUETIPみたいなのが好きな人なら絶対聴いとくべきです。教養としてというつもりでなくとも意外と普通に楽しめますよ。

  9月26日
収穫はなし。今月6日・16日・21日分の日記で度々触れていた「レコスケくん」購入への道が今日めでたく完結いたしました。クロネコヤマトのブックサービスは見事、かの名著をウチまで届けてくれましたよ。注文から2〜7日以内に配達と言っておいて5日、これはなかなか円滑。配達時刻を2時間刻みで指定できるのも素晴らしい。(AMAZONだと何ヶ月も待ったCDが不在で受け取れなかったりすることも多々あるので…。)定価+代引手数料だったけど品が品だけに全然納得、満足です。2年ほど前友人に借りて以来凄く久し振りにご対面したレコスケは、相変わらず泣ける奴でした。

【只今のBGM:JONI MITCHELL「HEJIRA」】


五輪真弓とちょっと声似てますよね。ジャコパスやラリー・カールトンなど豪華メンツを従えて、ロック/フォーク/フュージョン/ソウルを股にかけ、自由度が高くも確信犯的に妥当なアレンジに彩られた楽曲を一見ストレートな歌ものたらしめるこのやり方は、今シカゴやシアトルあたりにタムロしているスローコアフォークの人達と何も変わらんと思います。よくぞここまで普遍的魅力を放つ名盤が完成させられたもんです。穏やかな和みの陰にチラつく妙な緊張感は、ジェフ・ベックの「BLOW BY BLOW」あたりと同じく、ロックがフュージョンの全盛を横目で見つつにじり寄っていた時代特有の空気でしょうか。単純にジャコパスの仕業かも知れませんけど。ともかくこの人、恐るべき才女ですわ。

  9月25日
▼いつも年度が変わるとそのときから「今年で○○歳」と通すようにしておりますゆえ、実際何月何日に歳を取るかということに関して割と無頓着に生きています。大学のサークルの人達と飲んで、飲んだ人の家へハシゴしてFARAQUETや小泉今日子を聴きながらまた持ち込み食材を食って、その人々が今池の闘うラーメン屋「大丸」へ行くのを見送って一人になって、雨も止んでいい気分で27時過ぎ頃、名古屋の中心部を南北に分断する大道路・錦通りを自転車で思いっきり信号無視してやったのは実に爽快だったなあ。深夜/早朝の信号無視や車道右車線直滑降はいつやってもたまらないッス。ささやかな反社会的行為は好きです。普段黙って足止めされるがままのこの道路今俺のもん!この満足小っちゃいな!的な、結局のところ哀れな自己陶酔なのですが、それでも。そんなことをしてる間に四捨五入で三十路になる圏外ギリギリの歳になってしもうたよ。あ本日の収穫、今池P-CANでJOHN SCOFIELD「UBERJAM」(2002年)。

【只今のBGM:なし】


  9月24日
収穫はなし。毎月伊達に何十枚もCDを買っている私ですので、総所持枚数以外にもCD購入にまつわる記録は色々とあります。同じものを二重購入してしまったことが(覚えている限り)3回、中古で買ったCDの中身が外と違っていたことが2回、新品で買ったCDがプレスミス盤で表裏両面とも何もプリントされていなかったことが1回(!)、そして昨日、試聴した中身を店の試聴機に置き忘れたままケースだけ買って帰って来たことの2回目をやってしまいました。これはショックですよ。自室で何の疑いもなくケースを開けて中に見えたものが黒々としたトレイの底だったという場面を想像して頂ければ、その絶望がどれほどのものか、説明する必要もないでしょう。当然そんなの居ても立ってもいられないので、今日朝イチで雨の中を今池グレイテストヒッツまで自転車で走って受け取ってきました。
 しかし人生最悪だったのは何といっても、御器所ディスクヘヴンで普通に何枚か買って、先に手渡されたお釣りとポイントカードだけをもらって、CDを受け取り忘れたまま家まで帰ってきてしまったことでしょう。すぐ電話して、後日取りに行きましたが、あれはホントにfucked upだった…。

【只今のBGM:LEE KONITZ「INSIDE HI-FI」】


57年のATLANTICからのアルバムです。この人の作品は初めて買いましたが、紋切り型の紹介文句を借りれば「クールな美的哀愁派」っつーんでしょうか、割と好きかも。なかなか音色の端々まで細やかなコントロールが利いていて、しっかり耳を傾けるとウットリきます。アルバムの前後半4曲ずつでギターとピアノが入れ替わるワンホーンカルテット編成でして、ギター入りの前半の方が特にリーさんの歌心を堪能できるように思います。
 ところでこのルディ・ヴァン・ゲルダーによる録音、ちょいと珍しいです。マイクが遠いだけなのかよっぽど壁の硬い部屋で録ったのか、中低域の残響がやけに伸びて、部屋感が居様に強烈。それこそ昨日名前が出たボブ・ウェストンが頑張ってジャズを録ったらこうなるんじゃないかという感じです。このプロダクションがあざといまでのクールさを対象化/希釈してるからこそイイのかもって気も。おおそれはミッチェル−チャド・イフェクト。近接感があって上から下まで均一なEQバランスのものではなく、正に実録って感じの音を当時の人が「HI-FI」と表現したのは興味深い。

  9月23日
▼(昨日の続き)ところがもう一晩寝て覚めてみますと、刹那の煉獄の如き腰の痛みは昨日までの半分ほどに治まっていたのでございます。早計にも骨のひびと思い違え、見るに耐えぬ怪我自慢を書き散らしてしまいました私奴の卑小さ、鬼畜生にも劣りましょう。嗚呼何をか言わんや、何をか言わんや。いやホントに、体重がかかるたびにピキッと走る痛みは骨折そのものだったんですよ。打ち身でここまでの目に遭うとは知らなんだッス。てことでこれからは「骨折かな?」とか「骨折だな!」と思っても2・3日はとりあえず放置するように心掛けたいと思いました。「骨折だな!」だったらすぐ病院行けよ!とツッコむ貴方。

▼未だ名前のないバンドの練習が凄く久し振りにあった帰りに今池P-CANに寄ろうと思って、だけど今日火曜(註:定休日、ちなみに藤ヶ丘は水曜)だよなと早めに思い出して、ヨシ賢くなったと満足げにグレイテストヒッツへ行きました。(今池P-CANが休みであることを忘れて地下鉄を途中下車までして寄ったのに下りたシャッターに愕然、となったことが過去何度も何度もあります。)てなわけでグレイテストヒッツ今池店にて本日の収穫ASHRA「CORRELATIONS」(79年)、PALACE SONGS「HOPE」(94年)、LEE KONITZ「INSIDE HI-FI」(リマスター)、MAL WALDRON「MAL-1」、そして外の投売り段ボールから何とTHE WHITE OCTAVE「MENERGY」(CURSIVEのギタリストの別バンド2nd)!!久し振りに行った店で物凄い掘り出し物に遭ったときは「コイツが呼んでたのか…」と思うようにしてます。惹かれあうCDと俺、という妄想。キモイですな。

【只今のBGM:THE WHITE OCTAVE「MENERGY」】


私はこのバンド、CURSIVEより好きです。ドロドロさ必死さ3割増で。渾身のハイトーンと煮え返るリズムがたまりません。今エモと言われる人達の中でもブッちぎりで激情エモっとると思います。1stは問答無用の大名盤でしたが、今回も全く劣らぬクオリティで頑張ってくれました。しかしえらく謎なこのアートワークはこれは何を意味してるんでしょうか?レーベルもDEEP ELMからINITIALへ。INITIALってイマイチ小粒なイメージなんだがな〜。前作は荒削り感を強調するプロダクションだったのが今回は随分と小慣れた感じになってイイなぁと思ったら、かのボブ・ウェストンが録音。この人もまた常に信用できるエンジニアですね。てことでこりゃー皆さん買いです。

  9月22日
▼(昨日の続き)とはいえ私の腰が今日どれくらい痛んだかなど、皆様の明日の朝食にも、今期の単位にも、週末の予定にも全く関係のない話ですから、代わりにバーゲン情報を垂れ流しておきます。今度の土日はバナナ全店バーゲン!岐阜へ岡崎へ大忙しですわ自転車で。(自転車かよ!とツッコむ貴方)

収穫はなし。節制の方向で。

【只今のBGM:GENTLE GIANT「GIANT FOR A DAY」】


キタ!来ました!78年リリースの10枚目、冒頭からいきなり清涼感バリバリの売れ線重層コーラス!KANSASとかに成り損ねてますよ!!BUGGLESか?と耳を疑う暴投もかましてます!いいねー、あくまでトレードマークのハゲじいちゃんを残したこのジャケで、あのGENTLE GIANTがこの内容、実にいいですねぇ〜。陽気に歌えば歌うほど武骨者の哀しみが裏腹にじんじん滲む傑作です。ああ、全部間違ってる。こんなのないですよ。

  9月21日
▼昨日こけて打った腰の痛みが今日はどうか、という話題がしばらく続きそうな予感。やー痛い、実に痛い。座って静止してるか普通に歩くとき以外の全ての体勢変化に痛みを伴わないことがない。秋は秋雨がございますから、皆様も慣れない建物での足元には充分ご注意を…。

収穫はなし。ところで木曜に「レコスケくん」を求めて本山ヴィレッヂ・ヴァンガードに訪れた件の続報です。やはり店頭に在庫がなく、勢いで取り寄せをお願いすることになって一見落着したかに見えたのですが、今日電話が入って(日曜なのに偉いねえ)、「メーカーに在庫がなく、ヴィレッヂ各店舗にあるのを探して頂くしかない」とのこと。ネットワークで在庫管理してるやつを調べて取り寄せるなんつー初歩的なIT導入すらしとらんのかよと思いながらも「書籍 通販」で検索して出てきたクロネコヤマトのブックサービスなんてやつを利用してみましたよ。(註:アマゾンは既に取り扱ってませんでした。泣)やっぱり絶版なのにデータベースの更新がぞんざいで間違って引っ掛かっただけなのかも知れませんが、ともあれ現品かゴメンねメールのどちらかが来るのを待つとします。それにしても、名作なのにさっさと再版しないのは、お前らレア盤(本)くらいおのれの足で見つけて下さいという作者からの腕試しでしょうか?

【只今のBGM:DEPRESSIVE AGE「FIRST DEPRESSION」】


いや〜、長い間探してました。店頭で発見した瞬間ビクターの赤長方形(赤青三角の前はそれでした)を横ラベルの端に見つけてガッカリ、正にdepressiveやわ、という思いを何度したことか。念願の輸入盤でゲットです。スラッシュメタルがとっくに行き詰まってスローダウンもして、世間はいよいよPANTERAやBIOHAZARDみたいなのが真っ盛りという時代に、この人達は真摯にスラッシュメタルの更なる進化に賭けておりました。方法論としてはMETALLICAの4thを思わせる大作指向に陰湿系の泣きで芯を通すといった具合で、その成果がもー素晴らしい。ゴシックデスの連中が開き直って全編普通声のシケ泣きパワーメタルと化したものに非常に近い音を5年早くやってます。しょぼいNEVERMORE≒ややMEKONG DELTAという感じも。これはもう最近のTHERIONとかでコーフンしてる場合じゃないっすよ、マジで!初期SKYCLADと並んで、良心あるイモメタラーなら発掘必須です。中古で比較的手に入りやすい後期の作品もオススメなのでまずはそちらからどうぞ。

  9月20日
▼今日からバーゲン中のサウンドベイ金山・上前津両店での本日の収穫に一つづつ能書き垂れてみようと思います。

 まずは金山編。先週行ったばかりなのに今日も大量に買ってしまった。CHICAGO「GREATEST HITS, VOL.II」…これは未発表音源など一切ない、かなりどうでもいい内容のベスト盤です。私はCHICAGOを通し番号16までキレイに揃えることに決めているので買いました。
 THE FAINT「BLANK-WAVE ARCADE」…流行りのニューウェイビーエモの人達です。この手のバンドの中では、雰囲気作りとともにちゃんと曲を作ってる印象を(ネットで試聴した限り)受けたので買ってみました。800→600円だったし。リリースがSADDLE CREEKということでごく最近のCURSIVEをやや思わせるかも。
 GENTLE GIANT「GIANT FOR A DAY」…70年代ブリティッシュプログレの準・代表格バンドの78年作。この人達は初期よりピーク過ぎ頃の方が微妙な味わいを発してて好きなので購入しときました。切り抜いてお面を作る手順が書いてあるジャケもなかなか良い。
 HUMBLE PIE「AS SAFE AS YESTERDAY IS」…「SMOKIN'」が素晴らしいので買ってみました。69年だからまだSMALL FACES引き摺ってそうでやや不安ですが。REPERTOIREから再発されると全部骨董品に見えて面白いです。
 IDAHO「LEVITATE」…只今のBGM欄にて。
 JONI MITCHELL「HEJIRA」「THE HISSING OF SUMMER LAWNS」…先週行ったときにこの2枚が未開封新品1000円で置いてあって、アマゾンで試聴したら絶好調だったんで購入。時代柄STEELY DANやSTEVIE WONDER風のおかしな転調を使いこなしつつJAGJAGUWARあたりの淋しいフルバンドSSWを思わせるアレンジ/音響面の豊かさもあって、スバラシーっす。
 KING CRIMSON「STARLESS AND BIBLE BLACK」…最近買った「USA」と「EARTHBOUND」が30周年再リマスターだったので、とうとう全面的にこっちに乗り換えることに決めました。
 NEUTRAL MILK HOTEL「IN THE AEROPLANE OVER THE SEA」…MERGEのローファイアメリカーナバンドみたいです。昔試聴して買わなかったことがある人達なのですが、ジャケが秀逸だし、そろそろ私のアメリカ心も強化されただろうということで買いました。ジャケがいいというのは買う/買わない判断のボーダーに来たときに効果絶大ですな。
 THE PATTERN「IMMEDIATELY」…シングルコーナーから400→200円で発見。そこそこいい感じのジャケでリリースがLOOKOUT、LOOKOUTは最近PRETTY GIRLS MAKE GRAVESとか出してるしな〜、と賭けに出たところ、親切一直線のQ AND NOT Uみたいで悪くないという感じ。
 CRYSTAL AGE「FAR BEYOND DIVINE HORIZONS」…その後IN FLAMESに加入するメンバーがいるスウェディッシュデスバンドの95年作。結構色んなとこで安く見かけたことはあって、今までスルーしてたんだけど、そろそろヴィンテージ感が出てきたのでレアになる前に購入してみました。
 DEPRESSIVE AGE「FIRST DEPRESSION」…メランコリック・スラッシュと冠されるのは未だにこの人達だけ!ドイツの隠れグレイトバンドです。3rd・4th(出来は秀逸)を既に持ってて、それより前のものも外盤で買おうとずーっと探してたんでした。今まで国内盤しか見かけたことがなくて、その度に口惜しい思いをしていたので、やっと見つかって相当嬉しいです。ライフワークが一つ減りました。
 MALEVOLENT CREATION「ETERNAL」…USブルータルデス中堅バンドの95年作。去年のアルバムが昨年度下半期ベスト10に入れたほど最高で、そのポテンシャルを買って古いのも無条件購入。
 ALICE COLTRANE「PTAH, THE EL DAOUD」…ピアノ弾きのトレーン妻がファラオ・サンダースやジョーヘンと共にIMPULSEで頑張ってる70年の盤です。JOURNEYとEARTH, WIND AND FIREを足してB級パワーメタルにしたようなどうしようもないジャケとは裏腹の素晴らしい内容。

 続いて上前津編です。BANCO DEL MUTUO SOCCORSO「CANTO DI PRIMAVERA」…ややポップ化が進んだ78年作だそうです。まだ聴いてないですがジャコモおじさんがどうポップになってるのか凄く興味あり。
 WINDSOR FOR THE DERBY「WINDSOR FOR THE DERBY」…名前だけは聞いたことがあって、TRANCE SYNDICATEを信用して買ってみました。MOGWAIっぽかったりもするユル〜いスローコアみたいです。
 JOHN SCOFIELD「GRACE UNDER PRESSURE」…元マイルス門下生のアウト・ハゲ・ギター弾きの92年作。ビル・フリーゼルも参加してるしきっと充実の内容でしょう。
 MILES DAVIS「BAG'S GROOVE」…ミルト・ジャクソンにソニー・ロリンズというスタープレイヤーを揃えた54年作のスリップケース入りリマスター。これもまだ聴いてないけど絶対イイはず。

 てことで充実してました。

▼上前津まで来たついでに、昼食のために鶴舞のバイト先へ。普段掃除しまくっていた新幹線に客として乗ったときの違和感同様、いつも散々目にするもののマトモに腰をかけたことのない椅子に座って、水も出してもらってフォークとナイフで日替わりランチ自分で食って、てのは相当ヘンだったなぁ。飲み物までオマケしてもらってかたじけないことしきり。その後、一緒に廻っていた一人の「ビール飲みて〜」の一声で、事情あってずっと持っていたビール券を行使して若干名で昼の3時からダラダラ飲んで、買い出しに出掛けるときに階段でこけて腰を強打したのが未だ結構痛く(多分軽くヒビでも入ってるんだと思いますが、肋骨のひびを放置・自然治癒でどうにかした男としては今回も放置します)、家に帰ったら姉の彼氏が婚約の挨拶に来てウチの一家プラスその彼氏で茶菓子やらブドウやらをむさぼり食ったりして(!)、どうも変な一日でした。姉はやっと嫁ぐそうです。

【只今のBGM:IDAHO「LEVITATE」】


イモで有名なアイダホ州をバンド名に冠し、ジャケはイモの根っこのイラスト、という最高にイモい奴らです。内容はパトリック・フェランとかその辺りを彷彿とさせるフルバンドアコースティック泣きフォーク/スローコア。これがまたいい声で、曲も最高。ピアノがよく絡んでシケまくりです。こりゃちょっと心に残る名盤の域では?今日のホームランでした。

  9月19日
▼明日のバーゲンの資金を作りに行ったつもりがリターン275円。すなわち本日の収穫、本店にてV.A.「TROUBLEMAN MIX-TAPE」(2枚組50曲コンピ!)、SONNA「WE SING LOUD SING SOFT TONIGHT」、PAUL NEWMAN「FRAMES PER SECOND」(USマスロック名バンド97年!)、SANITYS DAWN「MANGLED IN THE MEATGRINDER」(ジャーマンゴアグラインド金字塔名盤2nd!!)。物々交換でリフレッシュ、これからはこれ。

【只今のBGM:PAUL NEWMAN「FRAMES PER SECOND」】


現在はMY PAL GODから作品をリリースしていてSIX GUN LOVER界隈とも絡むPAUL NEWMANのTRANCE SYNDICATEからの1st。ILIUMがたそがれたみたいなユル渋・仏頂面マスロックをやってます。ヴィブラフォンもノートPCも導入せずの根性派。大作主義からの逸脱直後のRUSH的な乾いたカキカキ感が何だか馴染み深くて、この人達結構好きです。エンジニアがRHYTHM OF BLACK LINESの00年作と同じジェイソン・ワードという人で、プロダクションもとても良好。地味は地味なんだけどDIANOGAHあたりよりパッとするのは何ででしょう。今後も目立たずに頑張って欲しいッス。

  9月18日
収穫はなし。最近の野望は酒で気持ち悪くなることです。今日はビールと友達になれました。キャパシティの大小はあれど、アルコールに酔った異常感を快いと思うかツライと思うかは、己がアルコールと敵対するか否か次第っぽいです。

【只今のBGM:GIL EVANS「OUT OF THE COOL」】


タイトルからして、もっとジャズ界に喧嘩売ったろか的な内容を期待したんですが、ヘンな大編成ハードバップとあやしい西部映画サントラ風の二本立てといった内容です。これはこれなんでしょう。しかもこのタイトルはプロデューサーのアイディアで当のギル氏は反対していたらしいってのに10へぇ〜くらい。タモリは知ってんだろうな。

  9月17日
▼日々それなりに過ぎてくし、てのはいけない。生産性の源泉の肥やしのつもりが生産行為自体を後回しにしてるという状況は如何ともし難いです。CD聴くだけの時間ってかなり贅沢なモンだと考えるべきですね。あー私は、ジリツが足りてねぇよ、シマリスのダイねえちゃん。

収穫はなし。週末のサウンドベイバーゲンをお忘れなく。

【只今のBGM:TANK「POWER OF THE HUNTER」】


82年作で、2ndになるそうです。よく言われる「男泣き」はこのアルバムではまだそこそこの域。純正培養メタルに毒される前の時代のMOTORHEAD的ロックン疾走感がひたすら魅力です。再発がREPERTOIREからってのが泣かせますね。メタルも立派に骨董品扱いされる時世ですわ。これからはこのへんの物の中古をいかに底値で拾うかってところに賭けたい。ちなみにこれは300円でした。

  9月16日
▼「レコスケくん」を訪ねて先日行きそびれたパルコ東館4階、果ては名古屋駅界隈まで足を運んで高島屋11F三省堂、松坂屋地下2F三省堂、近鉄パッセ8F星野書店へ。なのに全滅とは、もう言葉もないね。コーランが買えないイスラム教国家の如きですよ。そんな由々しいことがまかり通るのが今の名古屋市か?松原市長、何とか!木曜に訪れようと思っている本山ヴィレッヂ・ヴァンガードにもし見放されてしまったなら私はレコードコレクターズ編集部に文をしたためるしかないのでしょうか。ところで近鉄パッセ8Fの上には何がありますか?本日の収穫、タワーの半額棚からPORTRADIUM「AUTOPUZZLE」(GEL:やDISCOMと共に来日したというフレンチ激カットアップノイジーエレクトロニカ!)、UZEDA「4」(現BELLINI!)、SICK BEES「ON THE ONE」(UPからのリリースもあるMODEST MOUSEラインのローファイデュオ98年1st)。ついでに名駅店に行きたい衝動が抑えられずPARKER PAUL「WINGFOOT」(JAGJAGWAR)。

【只今のBGM:PORTRADIUM「AUTOPUZZLE」】


頭悪くなりそうなカットアップノイズの嵐でございます。DISCOMに輪をかけて不親切。でもその隙間からKLIMPEREIを二日酔いにしたような素っ頓狂素朴感が顔を覗かせたり覗かせなかったり、て調子で、まごまごしてるうちに一枚聴けてしまうという仕上がりになってます。こういうのはホント、屋外でボゲェ〜ッと聴きたいっす。

  9月15日
収穫はなし。ずっと前四ツ谷店で投げ売られていたGRIM REAPERのリマスター1st・2ndを友人森田くん用に買っておいたのが長らくそのままにしてあって、その受け渡しがてらウチの棚でも見に来てや、というツアーが今日ありました。夫婦+御子息の3人で来てもらっても私の部屋に来客をもてなせるものはCDくらいしかございません故「(WHITESNAKEの)『TROUBLE』ってこんなジャケか?」とかいう調子でいいように物色してもらいました。(註:調べてみた結果、日本およびUK盤とUS盤とでアートワークが違うらしいです。)CDアミューズメント施設としてやっていけそうです。1歳1ヶ月くらいになる御子息・直クンにはIRON MAIDENの「KILLERS」とHALFORDの1stのジャケを見せて「エディ」と「ロブ」を覚えてもらいました。二つも賢くなったね!

 それにしても、話で聞く限り、同い年のはずの森田くんが自宅にいるときは相当おっさん化しているようでちょっとショックでした。結婚した男性が、本人にその自覚がないまま、妻の前で幼年に帰ったが如きあほな言動に走るということが実際にあるそうです。いやしかし休日をパジャマで晩まで過ごすとかそういうのはイカンよ。朽ちるがままの自分を許してしまっては、あと20年もした頃今我々が「あれはなりたくないな〜」と思っているような中年そのものになるしかないに決まっとるじゃないですか。妻にハナつまみ者にされるようになったら不幸なのは自分、とまで言ってしまうのはフェミニスト?いやいや、関係性ありきも結果的に自分のため。そんな私は逆に弱腰・ダメ父性の域なんでしょうな。
 ともあれ身近にこうして自分と全く様態の違う生活をしてる人がいるってのは、普段想像の及ばないようなことを考えるきっかけになってつくづく興味深いもんです。てことで今交際相手がいるそのへんのアナタ方は全員婚姻しておしまいなさい。

【只今のBGM:GREATFUL DEAD「WORKINGMAN'S DEAD」】


私もやっとデッドヘッド・デビューです。世の中にはGREATFUL DEADのライヴ音源を聴くだけで生涯他に何も出来ない人もいる、というジョークがまかり通るほど長大なジャムを繰り広げることで有名なバンドですが、(少なくともこの時期の)スタジオ盤では普通にユルユルど真ん中アメリカンフォークロックをやってるだけです。DRAG CITYのSSW連中を聴くのと大して変わらん感じで全然イケます。ブギーな曲では確かにこの8倍は長くなるんだろうなという危険な香りもしてますが…。「全部一緒=全部最高」図式が適用できる派と思われる人達なので、これから頑張ります。

  9月14日
収穫はなしアマゾン恐いッス。NEVERMOREの新譜もう出てたなんて知らんかった、だけじゃ済まないですからね絶対。いきなりGOVERNMENT ISSUEをコンプリートする気になって(便利な2枚組がVol.1・2と出てるみたいなんです)ホントに注文を確定してしまったり、魔物の仕業以外にあり得んわ。

【只今のBGM:WUNDER「WUNDER」】


KARAOKE KALKというと和み親切エレクトロニカの中でも特に童心系の人ばっかりいるというイメージがあります。このWUNDERもそこは外してないんですが、加えてかなりジャズが好きそ〜な感じが漂ってて、KARAOKE KALKの中でもちょい対象年齢高めの雰囲気です。1940年代までの歪んだローファイ音質をよっぽど愛してるのか、全編そういうS/N比極悪げな音。エレクトロニカのステレオタイプな音色選びはしてませんが豊穣なメロディに溢れててかなり好ましいです。歌が割と多めに入るのも、この手のものに不慣れな人にはとっつきやすくて良いんじゃないでしょうか。

  9月13日
▼昨日の自宅−藤ヶ丘の走行がやっぱりひびいて今日は脚が心なしかガクガクします。今日も夕飯を何とかしなければいけなくて、バイトは16時に終わり、私の暇潰しは金がかかります。本日の収穫、円盤屋中古店でRED HOUSE PAINTERS「DOWN COLORFUL HILL」(92年6曲)、QUICKSAND「QUICKSAND」(90年!)、V.A.「TOURING JAPAN」(NAHT、SWEETBELLY FREAKDOWN、BLUETIP、KEROSENE 454によるスプリット!)、THE END「TRANSFER TRACHEA REVERBERATIONS FROM POINT: FALSE OMNISCIENT」(極悪ケイオティック若手有望バンド2001年フル!)。値段がそれぞれ580円、680円、800円、480円でした。ここの店はもの凄くぞんざいな値付けの割に掘り出し物がボコボコあるんで、時々思い出して行くととても幸せです。更にバーゲン以来のサウンドベイ金山にハシゴしてSLIGHT RETURN「YOU ARE NOT OUR DEMOGRAPHIC」(NORTH OF AMERICAをリリースしていたMATLOCKリリース、BOYS LIFEラインのポストコア)、HENRY KAISER「THOSE WHO KNOW HISTORY ARE DOOMED TO REPEAT IT」、CEPHALIC CARNAGE「EXPLOITING DYSFUNCTION」(RELAPSE変態グラインド名盤!)、KRAFTWERK「TOUR DE FRANCE SOUNDTRACKS」(ニューリリース!!!)、CHICK COREA「CHILDREN'S SONGS」(ECM)、GIL EVANS「OUT OF THE COOL」、ATROCITY「INFECTED/THE ART OF DEATH」(ドイツの同名バンドとは別のアメリカ産劣悪激疾走オールドスクールグラインド名バンド2in1リイシュー!!)。しかも何と来週末の20日土曜から月曜まで、サウンドベイは中古200円OFFのバーゲンがあるそうです!7月末にやったばっかジャン!バナナ全店の一週間前にやるとは挑戦的な。

▼で夕飯は結局、レコ屋巡りのあとはやっぱりここよねのミッキー吉野家こと吉野家にしました。今日初めて、「つゆだく」の上をいくリクエスト「つゆダクダク」を、居合わせた他の客が口にするのを聞いて私は驚いたんですが、これやったことある方おられますか?店員も「特盛りつゆダクダク一丁おぉ」「うぁいー」てな調子で普通に受け入れててショック倍増でしたよ。

【只今のBGM:CEPHALIC CARNAGE「EXPLOITING DYSFUNCTION」】


RELAPSE新世代を牽引する激サイケ混沌グラインドバンドの2000年作です。EXIT-13にも通じる強烈バカ・ラリ・オーラとSOILENT GREEN的不条理展開を同時に乗りこなし、かつ時々GONGともPINK FLOYDともつかぬまったりストーンパートが挿入されるという、世も末な内容です。うねる雪崩の如く急降下し裏返って突然止まるこのリズム展開はかなり稀有なもんだと思います。THE DILLINGER ESCAPE PLAN一派とはまた違う、とにかくうねうねした生き物感があるんですわ。ああ気持ち悪い。己らのエクストリーム・ミュージックがどこまで行けるかストイックに追究してるという意味ではIMPULSE後期のコルトレーンとかと変わらんですね、こういう人達。

  9月12日
▼藤ヶ丘はさすがに遠いですよ奥さん。地下鉄で16駅分も離れてるのに、何故残暑の炎天下に自転車でそんな所まで頑張って行くのか、もはや「そこにCDがあるから」ではなく自転車生活者としての意地だったと思います。市内縦断のひとつやふたつ出来ないでどうするのかと。本日の収穫、今日から月曜までバーゲンのP-CAN FUDGE藤ヶ丘でCHICAGO「XI」、RAINBOW「LONG LIVE ROCK'N'ROLL」(リマスター外盤!)、URGENT「TIMING」(LONG ISLAND再発もの)、WAYNE SHORTER「SPEAK NO EVIL」(RVGリマスター)、SUPERCHUNK「CUP OF SAND」(シングルB面や未発表音源などを集めたコンピ2枚組、出たばっか!)、300円でTANK「POWER OF THE HUNTER」(2nd)、TONY MACALPINE「MAXIMUM SECURITY」。シブい…。

▼帰路の途中、名大に寄って久々の中央食堂でエビフライカレー(¥400)食いました。デフォルトで米が400gはあったんじゃないでしょうか、相変わらずヤバいです。エビフライも結構ちゃんとしてて長さ12cmくらい(不審がられないようにエビ:スプーンの柄→スプーンの柄:指、と2段階を経て計測しました)のが3本。遅めの時間に行くと勝手に4本や5本乗せられることもあるそうです。平日昼間に名大にアクセス可能な方は必ず行くべき。ついでにP-CAN今池にも寄ったら、以前の廃れっぷりに比べて結構回復してました。買ったものはANGE「AU-DELA DU DELIRE」(フレンチシンフォ有名盤!)、FERMATA「DUNAJSKA LEGENDA」(スロヴァキアのジャズロックバンド80年作)、DON FRIEDMAN TRIO「CIRCLE WALTZ」(ピアノトリオ有名盤)、GARY BURTON / CHICK COREA「DUET」(ECM、ピアノ&ヴィブラフォンのデュオアルバム)。よし。

▼昨日から母親が親戚と旅行に行っていて、夕飯を自力で何とかせねばならんのです。今日はお勤め帰りにジャズシンでミッションを遂行せんとしていた友人森田くんをつかまえて、ついでに本店でTHE NEW YEAR「NEWNESS ENDS」(ex.BEDHEAD、2001年TOUCH&GO)を買って、テレビ塔真東ちょっと北あたりにあるジャズ喫茶に連れ込まれてみました。入り口に何と馬さんトリオ3作目の彼(※画像参照)が描かれた小さな看板が!店内は狭いながらも総木造のいい雰囲気で、旅館の冷蔵庫ほどの大型スピーカーからアーシー・ノセノセ系とレアグルーヴもの(どっちも好みじゃないけど)を中心にジャズのLPが割と大音量で流れておりました。半面だけ流したらもう違う盤に替えてしまうのでドンドン色々聴けて良い感じです。料理の方は、私はチキンライスに小さいサラダと飲み物がついて1000円のセットを注文しましたが味・費用対効果ともに上々。ちゃんと高校生男子がそれなりに満足できるくらいの量はありました。名大中央食堂の倍払って入る価値はおおありですよ。ジャズに全く疎い人でも全然普通に入れる雰囲気です。というか演奏中の盤のジャケを見て「昔のVERVEのアートワークって全部あんな感じだよねぇ」とか真面目にウンチク垂れてたのは我々だけだったっぽい。

【只今のBGM:URGENT「TIMING」】


こんなバンド全く知りません。ともかくLONG ISLANDというと、かのヨシュア・ペラヒアが在籍するM PIREをリリースしていたという功績と、既に倒産していて全て廃盤というレア感、更に涙を誘うムチャいい加減な中ジャケその他のレイアウトなど、色んな要素があって全部買いたくなってしまいます。ハズレが8割なんでしょうが…。でこのアルバムは、プラスチックのスリップケースに入ってゴールドディスク仕様という「ROCK CLASSIC」シリーズのもの。再発なのにオリジナルリリースが何年なのかどこにも書いてないあたりLONG ISLAND全開って感じです。カナダのバンドらしいですが、SCORPIONSに非常によく似たあっさり味の泣きを持っていて時々BAD COMPANY風のロック心も放つというなかなかの逸材。そう思い始めるとヴォーカルもクラウス・マイネとポール・ロジャースを混ぜたような感じに聞こえなくもないような。結構上手いです。ジャケまでヒプノシス・テイストを狙ったような雰囲気ですが、これはSCORPIONS同様ダメ〜に終わってます。試聴して買うことに決めて、レジで初めて1400円(から10%OFFで1260円)だったことに気付いてちょっと後悔しましたが、亡きLONG ISLANDとメタルへの忠誠に捧ぐつもりでそのまま買いました。家にこういうCDが一枚くらいないとダメな気がしまして。

  9月11日
▼十中八九の割合で白黒2色刷り、パターンはストップ&ゴーのみ、実速以上のスピード感を伴っての威嚇的な激疾走、あっという間に走り去る超ショートカット、主にアンダーグラウンドを好み割と世界中どこにでもいる、といえばファストコアと○○○リしかございませんよ。帰宅してばったりCROSSED OUTに遭遇すればまだマシだったんですが今日は○○○リの小っせぇ奴に会っちゃいました。上手く逃げ隠れられてしまって、現在も階下で野放しのまま。一度物陰に潜伏されると次どのタイミングで現れるか判らない、本編終了後ほとんど無音ばかりの99トラックまでの中に一つだけ隠しトラックが入ってるCD並みのタチの悪さですな。ゴとかブとか言ってないで早く全員死んで下さい。収穫はなし

【只今のBGM:KING KONG「OLD MAN ON THE BRIDGE」】


SLINTの「TWEEZ」でベースを弾いていたイーザン・バックラーが楽しくロックするだけのユルユル・ユニットKING KONGの1st。デイヴィッド・パホがコンガとアートワーク(のちにドラマー)、ブライアン・マクマホンがエンジニアと、SLINT人脈総出のサポート体制もばっちりなわけですが、音楽的にはノリノリ・ファニー一辺倒でSLINTの暗さなど見る影もありません。掛け合いで歌うエイミー嬢が未参加のこの1stは、その後のジャムバンド的大人ノリがまだ控えめで、アップビートで元気良くロックしてしまう意外な曲もちらほら。しかしやっぱりイーザン君の洞窟男ヴォーカルは適当そのものでイイ感じです。多大な親しみを込めてルイヴィルの珍獣と呼びたい。

  9月10日
収穫はなし。今日はバイトが休みで、ひたすら宅録ッカーしてました。アドリブソロを何度も何度も何度も録り直し続けて、総計で多分6時間はギター弾いてたと思います。初心者中学生の如く指先が赤く腫れて肩が凝ってしまった、情けない…。こんなんではジョシュア・ラルーどころかミック・マーズにも及ばないッス。

【只今のBGM:IDA「I KNOW ABOUT YOU」】


和みスローコアの至宝IDAの2ndです。目下の最新スタジオフル「THE BRAILLE NIGHT」にあるような張り詰めた雰囲気はまだなくて(カーラ嬢不在のせい?)、出てきたもん出してますよ的なレイドバック感のもとのびのびとやってます。曲によってはRAINER MARIAばりに盛り上がってしまうようなエモいのもあり。このバンドがつまるところエリザベス&ダニエル夫婦である、てことにするなら、むしろこの作風が本筋なんでしょうな。私は暗〜い曲にエリザベスの声が乗るのがグッと来るんですけど。ともかく、和み派IDAファンならこの2ndをはじめ初期3枚は必携でしょう。

  9月9日
収穫はなし。最近は日記部分をぞんざいに済ませてもっぱらBGMの欄で頑張ってます。ジャケ写真でもくっつけたら見栄えもしてちょっとしたモンになりそうな気もするので突然ですがそうしようと思います。更新の時刻が深過ぎて早く寝たいときとかは一日遅れや一週遅れになるかも知れませんけど、よろしくお願いします。幾度のサイト総リニューアルを経ている身としては、何か新しく作るときは継続可能な更新スタイルを最初から選択するようにまず心掛けるわけですが、画像のファイル名をどうしようかと思案したときに、20030909.jpgで良かろうか、いやそれじゃ長ったらしいから030909.jpgでいいのでは、などと考えると、今の西暦で100の位を考える必要が自分にはないのだなと思った瞬間己のモータリティを確認してしまって嫌ですね。藤ヶ丘バーゲンが今週金曜からですよ。

【只今のBGM:SUBVERSION / SPAZZ (SPLIT CD)】


オーストラリアとアメリカのグラインド2バンドによるスプリット。SPAZZのクリス・ドッジはSLAP A HAMを主宰してる人らしくデイヴ・ウィッテ(DISCORDANCE AXIS〜HUMAN REMAINS〜BURNT BY THE SUNのドラマー。読み方不明、綴りはWitte)との二人プロジェクトでも一枚出してました。さて内容の方はというと、SUBVERSIONはどうにもこうにもグラインドとしか言いようのない見事な金太郎飴一直線。マニア的評価としてクオリティがどんなもんなのか、王道を数多く押さえていないので何とも判りませんが、少なくとも安心して聴けるし、たまたまフラッと入った飲食店で流れてたら気分良く頭振れます。SPAZZは何か人を食ったような間抜けさがあって面白いです!メンバー全員がヴォーカルを取ってるという話らしく、極悪咆哮系、必死クレーム系、あほ高音系が矢継ぎ早に切り替わって壮絶なテンション。SYSTEM OF A DOWN的なびっくり感にも近いです。ちなみにジャケ画像を二つ載せてますが、3面開きデジパックの左右どちらを上にしてもよいというデザインなので両方紹介することにしました。

  9月8日
収穫はなし。今日もエンジニアだったなあ。そろそろ日の短さを感じるようになって参りまして、朝晩は涼しいし、昨日も今日もモいばっかりだなあと後ろ向きになりながら↓みたいなの聴いて和むにはいい時季。

【只今のBGM:HAYDEN「SKYSCRAPER NATIONAL PARK」】


なんかよく見る名前だなと思ってAMGで検索してみたところ、グランジ風の曲を思いっきり弾き語りしてるという94年の1stが中古でよく落ちてる人でした。これは2002年のアルバムで、マーク・コゼレクなどを出しているBADMANからのリリースだったから試聴して買ったものです。曲によってRED HOUSE PAINTERSやPERNICE BROTHERSみたいなアメリカーナフォークだったり、初期PEDRO THE LIONをもっと地味にしたような激モ・バンドものだったり色々。総じてホント地味です。こういうのが細胞と細胞の間の組織液の如く、何も考えずに聴いてスッと染みる日が突然あったりするもので、最近はそういうのを見越して試聴するのもまた楽しみとなっています。てことで今日はこれはかなりアリ。地味だけど買っといて良かったッス。

  9月7日
収穫はなし。エンジニアしてました。未だバンド名のないバンドのミックスダウン4曲分が終わり、8月中に完成するつもりで放置されていたCEOの音源にまで手をつけたりして至極好調。D-12とは今や良い友です。まだ発見は尽きませんが最近割とよく言うこと聞いてくれます。あとはやっぱりスタジオパワーと機材パワーが欲しいので、近所の中村公園の竹ヤブに100万ドルお願いします。

【只今のBGM:BEYOND DAWN「FRYSH」】


ノルウェイの高湿度淫靡昼メロゴシック名バンドが新作をリリースしました!この人達に注目してる日本人が何人いるか知りたいもんです。内容は、前作で着手したデジタル化が非常にスマートに全面導入されてまして、グレイトの一言です!同じような挑戦をしてイマイチの結果に終わったPARADISE LOSTやMY DYING BRIDEとはランク違いの完成度、もはやCITY CENTRE OFFICEやKITTY-YOから出しても何の問題もありません!最近のRADIOHEADに追従したという言い方をしてしまえばそれまでですが、この暗黒なアクの強さは個性として充分でしょう。CHROMA KEYの2枚とも感動できたメタラーなら迷わず買って下さい。メタラーじゃない人は普通に買って下さい。

  9月6日
▼バイトの帰りにいつでも寄れるところへ休日にわざわざ出向いたりして、病んでる以外の何でもないと思います。いやいやしかし天気のいい休日は自転車で出掛けるかって気になりませんか?若い女性がそんなに着るでもなく服を買いまくるのと何も変わらんのです。本店にまとまった新入荷があったと聞いたら一日ほげっとしとる訳にもいかんのですよ。本日の収穫、本店にてSHIPPING NEWS「THREE-FOUR」(ex.RODAN!2003年作!)、THYMME JONES「CAREER MOVE」(SMOG、ジム・オルークなどの作品に参加したことのあるマルチプレイヤーのピアノ弾き語りソロ作)。放出した5枚の買い取り額とトントンくらいでまずは健康的に。

 しかしここで、一度の外出で用件をひとつしかこなさないのを勿体ないと感じる私としては、この機会にあれを探そうと栄近辺の書店をハシゴしまくったのにどの一軒も置いてませんでした、「レコスケくん」が…!渋谷陽一の対談の新刊とか並べなくてもいいのに!「レコスケくん」がない本屋なんて、メタルコーナーにANGEL WITCHが一枚も置いてないCD屋に等しいわ、ばか!デジパックリマスター、20bitリマスターHDCD、ボーナス追加アナログ仕様紙ジャケリマスターと3回くらい出直しても文句言わず全部買ってしまうくらいの聖典なんだから、常に3つくらいの店頭在庫を確保しといて下さい、全国の書店よ。マナハウス→丸善→紀伊国屋(ロフト)と渡り歩いた挙句、パルコ東館の書籍の階に行こうと思って南館から入ってしまったのが運の尽き。パルコ店にてTHE MARS VOLTA「DE-LOUSED IN THE COMATORIUM」(2003年!)、WUNDER「WUNDER」(初期KARAOKE KALK代表作!)、BURNT FRIEDMAN & THE NU DUB PLAYERS「CAN'T COOL」(ゲスト大量参加生音ソウル/ダブアルバム)。余裕がなくなってそのまま帰宅してしまいました。ああレコスケ、ブックオフで300円くらいで出会えないかな?

【只今のBGM:SHIPPING NEWS「THREE-FOUR」】


元RODAN〜JUNE OF 44、RACHEL'Sというルイヴィル暗黒系の重要人物が二人もいるささくれ陰湿ポストコア/スローコアバンドの、今年リリースの最新作です。今も変わらずQUARTERSTICKからリリースってのが心憎いですね。いい具合に今向きの垢抜けが敢行されて、正にRODANが10年歳食った音!ただこのアルバムはどうも、現在では入手困難な3枚のEPをまとめて更に数曲追加したものらしく、確かに作品全体を貫く統一感は薄めで、この手のバンドにはそれがあった方が私は好きなので、他のアルバムにも多大に期待してみようと思います。これはこれで全然高評価です。SLINTの2ndが忘れられない人は問答無用で是非。

  9月5日
▼今、ジャンル不問で好きなもののランキングを考えるなら、大陸高気圧が余裕でベスト5入りするでしょう。徹底的な圧迫のあとの弛緩にひと息つきつつ、来る日の寒さを思い出してちょっと寂しくなったりして、そうなるともうあのカウント5発が始まりますね、今すぐあなたの部屋のギターをオープンCにチューニングし直して下さい!OWENの弾き語りヴァージョンでは「autumn night」の箇所が「other night」に変わってるのが納得いかねーッス。よくわからん人は、本格的な秋到来の前にAMERICAN FOOTBALLのアルバムを買ってきて下さい。

本日の収穫、久々の名駅店でNO KNIFE「RIOT FOR ROMANCE!」(BETTER LOOKINGからの4th!)、KING KONG「KINGDOM OF KONG」(97年!!)、HAYDEN「SKYSCRAPER NATIONAL PARK」(BADMAN、枯れ系SSW2002年作)、WAYNE SHORTER「THE SOOTHSAYER」(65年)、FUNERAL DINER「DIFFERENCE OF POTENTIAL」「THE WICKED」。図らずも大収穫!NO KNIFEは結局全部中古でコンプリートしてしまいました。あとはNINE DAYS WONDERとのスプリットか。KING KONGは最近もーホント好きで好きで、しかも大抵SLINT絡みとは気付かれず(私もそこで聴いてるわけじゃないんですが)今日も700円という安値だったりしたので、とてもお買い得なバンドです。

【只今のBGM:FUNERAL DINER「DIFFERENCE OF POTENTIAL」】


最近流行り気味の極悪メタリック+エモなバンド。GRADEはどうも煮え切らない感じだったし、HOPESFALLも結局現金なノリがあって好きになれず、この手のバンドはダメなのかな〜と思ってたんですが、この人らは違います。全体的にはかなりエモ側に寄ってて、せせこましいリズムパターンなんかはあんまりメタルではお目にかからないものだし、ギターのトーンもがちがちせずSUNNY DAY REAL ESTATE風のドバーッと感で押すような雰囲気。ただとにかくギターの激泣きっぷりが壮絶な上、遠くで吼えるヴォーカルが正に悪質プリミティヴブラックそのもの!これは完全メタルサイドの人間からしても充分喜べる内容なんじゃないでしょうか。そのうちMOONFOGやSEASON OF MISTあたりからもこういうのが出てくるんじゃないかと思わせるほどのイーヴル度です。全員買い級かも。

  9月3−4日
3日の収穫、栄店にてAZURE RAY「AZURE RAY」。特に何があったでもなく、やって来たサンドマンに勝てず(註:英和辞典を参照)日記更新を諦めて寝てしまっただけです。えーぐずぃーっらえー、えぇーんとぉーなえー、と徹底的にイ段をエ段にくずすジェイムズ・ヘットフィールドの発音はちょい異常かと思う。

▼んで4日木曜、本日は収穫なし。バイト先で義務付けられている健康診断に行かねばならなくて、行ってきました。内容は大学でやってた程度のことなので特に新発見もなく、身長がやっぱり178.5cmだったことを確認したくらい。採血とか胃カメラとかはまだまだオトナの世界なのですね。

▼ところでココイチはメニューがやや改訂されたんですよ、ご存知でしたか?「オクラと豆腐」はもう食えなくなりました。悲しいね。代わりに増えたのが「ホクホクコロッケ」だの「ゴロゴロポーク」だの。ゴロゴロ?響き悪いね…。「べとべとトロロカレー」とか「ぶよぶよナマコカレー」とかこうなったら限界まで挑戦して下さい。水飲み過ぎてちょっと気持ち悪くなってイイ感じ。食べ過ぎ/飲み過ぎで幸せなんだけど気持ち悪いっていう状態を何度か経験すると、次第に敢えて気持ち悪くなるとこまでいってみたいと思うようになりませんか?今のマイ・ブーム(これも死語だな)がそれなんですけど、変態でしょうか。

【只今のBGM:CHET BAKER「EMBRACEABLE YOU」】


「PRETTY/GROOVY」というアルバムに収められた"Trav'lin' Light"を録ったときのセッションを後になって丸々CD化したもののようです。ギター・ベース・チェットというまったりドラムレス編成で、あの妖艶まどろみヴォーカル(とトランペット)をクドいほど堪能できるかなりタマラン盤です。こりゃオカマの域っす。歌うときも吹くときも変わらない、かすれながら消えていくヴィブラート、これが出るとわき腹を羽根の先でひとなでされる心地。この時は既に前歯が折れてるらしく、"th"や"l"を発音するときなんかは凄く情けないですが、そこもまた堪能のしどころということで。

  9月2日
収穫はなし。とりあえずバイトをこなす生活てのは、猛烈なダメ感に苛まれながら家でミキシングしたり録音したりCD聴いたりしてるだけだった頃に比べて、言い訳することも少ないし、「笑っていいとも」も「ごきげんよう」も滅多に見れないし、書き記すべき話題がてんでございません。マンパワーとしての仕事/職場への順応の過程など公表したところで誰が興味深く思うものでもなし。ただ一つ、閉店後にゴミをゴミ捨て場に運ぶ途中、ゴミを入れるワゴンの車輪が思いっきりセミの死体に乗り上がってしまった時、「"Beyond The Realm Of Death"...(邦題『死の国の彼方に』)」というフレーズが頭をよぎったというのはメタラー諸氏のためのウソで、彼らの外骨格が思いのほか堅牢であることを知りました。潰れると思ったんだもん。嗚呼、これもどうでもいい、セミには悪いがどうでもいい。そんなことより断然「家庭教師のトライ」のCMで上戸彩が「a girl」って言おうとして「a garrr」としか言えてないことの方が気になるし何とかしてもらいたい。

【只今のBGM:JOE HENDERSON「INNER URGE」】


マッコイ・タイナー&エルヴィン・ジョーンズを従えての64年のワンホーンアルバム。楽曲的にはATLANTIC時代からIMPULSE!での完全フリー化手前にかけてのあやしいトレーン・モードを彷彿とさせる感じです。そこにジョー・ヘンのブッと抜ける威勢のいいテナーが乗るわけで、あっち側の人感漂うコルトレーンに比べると若干キャッチーな耳当たりをしとるのかなあと思います。テンション高いし、これはかなりロッカー向け。燃えるッス。

  9月1日
▼仕事帰りに会社員が一杯やっていきたくなる気分とはこんなようなものなんでしょうか、バイトからの帰路は栄方面からの引力を感じます。本日の収穫、本店にてJAWBOX「MY SCRAPBOOK OF FATAL ACCIDENTS」(未発表音源コンピ!)、MINUS THE BEAR「HIGHLY REFINED PIRATES」、OSWEGO「OSWEGO」(ex.KEROSENE454!)、L'ARTRA「IN THE AFTERNOON」、THE PROMISE RING「THE HORSE LATITUDES」、DENALI「DENALI」、SHARKS KEEP MOVING「PAUSE AND CLAUSE」、THE LOCUST「PLAGUE SOUNDSCAPES」(最新作)!こんなん全部買うしかないッスよ、月変わったばっかりなのに早くも火の車ですわ。そして近々マルフク券配布がある模様。全店バーゲンがあり、藤ヶ丘もバーゲンがあり、あー消費社会とは世知辛いですね。

【只今のBGM:JAWBOX「MY SCRAPBOOK OF FATAL ACCIDENTS」】


J・ロビンスに「先生」をつけようと思ったことがないのは、師と崇めるというより男として憧れる系だからなのかなと思ったりしました。JAWBOXはBURNING AIRLINESより少々時代に翻弄されてる感がありますね。パンクあがりにしてはやけにヘヴィなとこがあったり、ここに入ってる97年の音源とかは、ヘナったPEARL JAMみたいです。まーしかし初期の、素直にDISCHORDで頑張ってた時代のは、ムンムンと汗臭さが漂うような武骨エモって調子で、計算高くないとこも含めてアツいとしか言いようがないでしょう。この歳の取りかたはホントに憧れます。

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